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“野菜”で集客し坪月商77万円を売る『きんぼし』。新店『渋谷ニッカ』も45席が連日満席!

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従来の店舗よりも約2倍広い『渋谷ニッカ』はカウンター席、テーブル席に加え、個室も完備

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「おばんざい」「お野菜のしゃぶしゃぶ」「わっぱめし」を名物にした『渋谷ニッカ』

池上氏が3店舗目の場所に選んだのは、『酒場きんぼし』からすぐの場所だ。「渋谷と学芸大学近辺でずっと物件を探していて、たまたま上昇気流に紹介してもらったのがいまの物件です。図面を最初に見たときには、広さが従来の店舗の倍で家賃も倍、しかも地下だったので少し不安に思ったのですが、実際に内見したら地上エントランスの間口が広いのが良かったんですよね。『酒場きんぼし』からも近いので、お客さまを共有できると考えました」と決め手を明かす。

とはいえ店名が同じでは面白くないと考えた池上氏。「スタッフが輝く場所」というテーマを掲げていたため、輝くという意味を持つ「ニッカ」と名付けた。

左から時計回りで「合鴨とお野菜のしゃぶしゃぶ」2人前3,580円、「鮭といくら わっぱめし」1,980円、「3種おまかせ盛り合わせ」1,580円

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『渋谷ニッカ』でも「保坂青果」が目利きした旬の野菜を使用。「名物は3つ」というポリシーは変えず、同店では既存店よりも季節感を打ち出した「おばんざい」「お野菜のしゃぶしゃぶ」「わっぱめし」で勝負をかける。

生ビール680円、サワー500円〜、日本酒900円〜、焼酎650円〜、ナチュラルワイングラス750円などを揃える

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渋谷店限定メニューの「合鴨とお野菜のしゃぶしゃぶ」は池上氏が尊敬する、京都で多店舗経営を行う五十家グループの五十棲さんと出会い、食べて感銘を受けた料理だ。

「自社農園で採れた野菜を使った漬け野菜、焼き野菜、煮野菜、薪火野菜などを提供されていて、どれもおいしいんですよ。特に野菜のしゃぶしゃぶのおいしさに驚いて。自分のお店でも提供したいと思いました」とその経緯を明かす。しゃぶしゃぶは、だしと食材を準備しておけば、お客がセルフサービスで楽しむ食事形態のため、店舗側は調理の手間をあまりかけずに済むというメリットもある。

「ゆっくり楽しめる店」を目指し、客単価6,000円で45席が連日満席

新店は「ゆっくり長く座ってもらって単価を上げる作戦」を取り入れた。しゃぶしゃぶもその理由の一つであり、個室を新設したのもそのためだ。しゃぶしゃぶは野菜のおかわりやドリンクのオーダーも入りやすく、しっかり売上が立っている。当初の目標通り1日1回は満席になるほど集客でき、現在客単価も5,500〜6,000円と上々だ。

今後について「地方に出店するなど、さまざまな新しい可能性に挑戦したいと思っています」と池上氏。野菜を大切に約7年走り続けてきた池上氏が、どのような一手で未来に挑むのか今後も楽しみだ。

『渋谷ニッカ』
住所/東京都渋谷区道玄坂1-13-6 斉藤ビルB1F
電話番号/03-6277-5489
営業時間/17:00〜23:30(フードL.O. 22:30、ドリンクL.O. 23:00)
定休日/日曜
坪・席数/26坪・45席(カウンター14席、テーブル23席、個室8名1室)
公式Instagram

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中森りほ

ライター: 中森りほ

グルメ系ウェブメディアの編集・ライターを経て2017年よりフリーライター&編集者として活躍。『食べログマガジン』『Web LEON』『Numero.jp』などで、グルメや旅記事を執筆中。