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「中華バル×街のワインセラー」で人気の小伝馬町『timsum』。二毛作で抜群の集客力を発揮

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『timsum』のソムリエ兼マネージャーの鈴木慎一郎さん(写真左)とスタッフの皆さん

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2023年11月3日に日本橋小伝馬町エリアにオープンした『timsum(ティムサム)』。ワインショップ、そして中華小皿とナチュラルワインが味わえる飲食店としての顔を持ち、日本橋の閑静なエリアに賑わいを生みだしている。人々が行き交う街の交差点のようなお店として、どのような店づくりを行っているのか、ソムリエ兼マネージャーの鈴木慎一郎さんに話を伺った。

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小伝馬町駅の南西、旧日光街道と小道が交差する角地の1階に位置する『timsum』

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小伝馬町エリアのブルーオーシャン「ナチュラルワインショップ」に目をつけ出店

『timsum』を手掛けるのは、広島県尾道市の瀬戸田と東京日本橋に拠点を置くソフトデベロッパーのStaple(ステイプル)。日本橋小舟町の堀留児童公園に隣接する人気カフェ『Parklet(パークレット)』も運営するなど、話題の飲食店や宿泊施設などを手掛けている会社だ。『timsum』があるのは、『Parklet』が入居する複合施設「SOIL Nihonbashi」に続く、日本橋エリアで2店舗目となる「SOIL Nihonbashi 2nd」の1階。ビルの2〜5階はコーポラティブオフィス「Soil work」、屋上がコミュニティガーデンとなっている。

「最初に三井不動産からこの場所のお話をもらい、『SOIL Nihonbashi』と同じように1階は街に開かれた飲食店にしようという話になりました。上階にはオフィスを作る予定でしたし、周辺には住宅地、ホテルなどもあり、オフィスワーカーや住民、旅行客など多種多様な人が行きかう場所。そういう方々が交流できるお店を作りたいと考えたほか、このエリアにはナチュラルワインを販売するお店がなかったので、角打ちのようなワインショップ兼バーにしようという話になったんです」と鈴木氏は振り返る。

お店のシンボルとも言えるティムボーイが店頭やオリジナルの蒸籠に描かれている

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コンセプトは、中国系4世がサンフランシスコのチャイナタウンで営むオシャレなお店

同社が周辺リサーチを進めると、昼間はオフィスワーカーを相手とした500円弁当を販売するお店が多いなど、ランチ時間帯の利益確保が難しいと判断。「それなら夜に特化した飲食店にしよう」とナチュラルワインにも合い、調理のオペレーションも効率化しやすい「点心を中心とした、中華小皿とナチュラルワイン」にフォーカスを当てることとなった。

店名は点心を英語にした「Dimsum」をベースに、「より手軽に味わってほしい」という意味からDをTに変えてある。そしてこの店名にもお店のコンセプトが隠されていると鈴木氏は言う。

「点心という言葉は禅語の『空腹(すきばら)に小食を点ずる』に由来しています。この考え方を表しているのが、お店オリジナルキャラクターのティムボーイ。中華小皿とワインで、訪れる人のお腹と心を満たすお店を目指したいと考えました。また、中国系アメリカ人のティム一家の4世であるサムが、サンフランシスコのチャイナタウンで営むセンスの良いお店という設定で、店づくりを行っています」

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中森りほ

ライター: 中森りほ

グルメ系ウェブメディアの編集・ライターを経て2017年よりフリーライター&編集者として活躍。『食べログマガジン』『Web LEON』『Numero.jp』などで、グルメや旅記事を執筆中。