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「中華バル×街のワインセラー」で人気の小伝馬町『timsum』。二毛作で抜群の集客力を発揮

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STUDIO DOUGHNUTSがデザインを担当。店内にはカウンター席やソファ席を完備しているほか、テラス席はペットの同伴も可能だ

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客単価4,500円、月商250万円。「値上げよりも1人でも来店客数を増やしたい」

当初想定していたお店のターゲット層としては若いカップル、女性ということだが、基本的には「ワイン好き」が多く集っている。また古くから住む年齢層の高い人が多いエリアでもあり「クラシックなワインも揃えるようにしています」と鈴木氏。さらに周辺にホテルもいくつかあり、インバウンドの来店客も少なくない。また瀬戸田をはじめ、グループ施設も全国に点在しているため、そちらの利用客が上京した際に訪れるという。

これについて「定休日がないので、予約なしでいつでもフラッと行ける、というのがポジティブに受け取られている気がします」と鈴木氏は分析する。

現在、客単価は約4,500円で月商は約250万円。原価率はフード30%、ドリンク40%、ボトルの購入の場合は60%ほど。年間の営業利益を5%アップさせることが今年の目標だという。

とはいえ「値上げをするよりも、来店してくれるお客さまを1日に1人増やすことや、お客さまに『もう1杯飲みたい』と思ってもらうための工夫をしていきたいですね」とあくまでお店のファンづくりに徹している。

今後の展望について「東京で出会った面白い人たちに、瀬戸田をはじめとした地方の魅力を届けるハブ的な存在になりたいですね。また、オペレーション面では日本橋エリアのスタッフが流動的に働けるようにしたいと思っていて。いろいろな人がお店に立っても営業できるように、ある程度業務をマニュアル化したいですね。ワインについても各人の知識に依存しないように、プライスカードのつくり方も工夫したいと思っています」と話す鈴木氏。

値上げや食材の質を落とすといった目先の利益追求よりも、オペレーションを効率化する。そして「街のワインセラー」を目指し、目の前のお客に真摯に向き合い、長い目でファンを増やす。そんな姿勢が人々の空腹と心を満たすお店なのだろう。

『timsum(ティムサム)』
住所/東京都中央区日本橋大伝馬町1-2 SOIL Nihonbashi 2nd 1F
電話番号/03-5801-9822
営業時間/16:00〜23:00(土日13:00~)
定休日/不定休
坪・席数/12.5坪・12席(ほかテラス4席)
https://www.instagram.com/timsum_nihonbashi

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中森りほ

ライター: 中森りほ

グルメ系ウェブメディアの編集・ライターを経て2017年よりフリーライター&編集者として活躍。『食べログマガジン』『Web LEON』『Numero.jp』などで、グルメや旅記事を執筆中。