元診療所のカフェレストラン、代々木上原『sew』。価格競争と無縁のカフェのつくり方
複雑構造の難物件だった元診療所が、オールデイに人が集う代々木上原のカフェレストラン『sew(ソー)』へと生まれ変わった。仕掛けたのは代々木公園『nephew(ネフュー)』や神泉『Hone(ホーン)』などの人気店を手がけるクリエイティブスタジオ、株式会社and Supply(アンドサプライ)。5店舗目となる『sew』の戦略とともに、同社が飲食事業に託すビジョンを代表取締役CEO・井澤卓氏に問う。
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and Supplyの新店はオールデイカフェレストラン
代々木上原駅から徒歩6分、目の前には小学校が建つ開放的な路面店で、1坪当たりの賃料単価が約1.8万円と聞けば、誰しもが飛びつきたくなる好物件だろう。だがそこは、改装にも難が多い複雑構造の“元診療所”だった。
「飲食店の正攻法に則らないクセがある物件に出合うと、逆にワクワクするんですよね」
そう語るのは、クリエイティブスタジオ・and Supplyの代表取締役CEO、井澤卓氏。これまで池尻大橋のバー『LOBBY』を皮切りに、カフェ&ビストロバー『nephew』やレストラン&バー『Hone』など、数々の人気店を手がけてきた同社は今回5店舗目として、この元診療所をカフェレストラン『sew』とホームグッズブランド『MYTONE(マイトン)』のショップとの複合施設へと生まれ変わらせた格好だ。
and Supplyがここで挑んだのは、オーストラリアのカフェにインスパイアされた「食事」を中心とした店づくり。既存店で人気のペイストリーやスペシャルティーコーヒーももちろんラインアップしつつ、一料理として楽しめる贅沢なオープンサンドやパスタ、デリ、夜にはコース料理も展開し、モーニングからディナーまで思い思いに過ごせる場所を提供する。現在、グランドオープンから3ヵ月。すでに月商1,200万円(物販含む)と滑り出しは好調だ。
