『炭火焼き リリー』を手掛けるH VIEWの人材戦略。マイニング、全員人事で強いチームづくり
『炭火焼き リリー』渋谷店スタッフのみなさん
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23坪48席の規模で月商1,400万円の『炭火焼き リリー』渋谷店をはじめ、飲食店9店舗を展開するH VIEW株式会社。Webマーケティングや「AIDMAの法則」を駆使した戦略的な店舗運営にも定評があるが、採用や人材育成においても、独自の戦略を用いている。同社代表取締役CEOの中田匠氏と、取締役で人事担当の厚目達也氏に話を聞いた。
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写真からも仲の良さがうかがえるH VIEW株式会社代表取締役CEOの中田匠氏（左）と、取締役で人事担当の厚目達也氏（右）
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社員の半分は「全員人事」で採用。バイトから社員候補を探す「マイニング」で人材を獲得
H VIEWの採用は独特だ。「全員人事」を掲げ、従業員一人ひとりが自社の魅力や理念を語り、スタッフ同士を評価するほか、リクルーティング活動に参加することを奨励している。特にリファラル採用には力を入れており、社員の紹介による採用が成立した場合、紹介者と被紹介者に合計20万円のインセンティブが支給される。これにより、理念に共感した、質の高い人材が集まりやすい好循環が生まれているという。社員の半分以上がリファラル採用という実績も、その有効性を物語っているだろう。
また、アルバイトスタッフから正社員への登用を積極的に行う「マイニング制度」も特徴的だ。これは、ダイヤモンドの原石を発掘する（マイニング）ように、アルバイトとして働く中で本人の意欲と適性を見極め、正社員へと引き上げる制度だ。実際に、2か月に1回程度のペースでアルバイトから社員へステップアップする人材がおり、これまで約20名がこの制度を通じて昇格・昇給を果たしている。
『炭火焼きリリー』は京王井の頭線渋谷駅に直結した商業施設「渋谷マークシティ」の裏手に店を構える（画像提供：H VIEW）
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SNSや求人媒体も使い分け、必要なタイミングで質の高い人材を採用
採用に関しては、SNSや他の求人媒体も活用しつつ、それぞれの特性を見極めて戦略的に使い分けている。中でも採用担当の厚目氏が「コストパフォーマンスの高さが圧倒的」と語るのが「求人飲食店ドットコム」だ。
他の求人媒体と比較しても応募数は安定しており、費用対効果の高さを実感しているという。「月に2〜3件の応募があれば嬉しいという感覚で利用していますが、コンスタントに応募があり、実際に採用にも繋がっています」と厚目氏。応募者の傾向としては、「飲食経験が豊富で、専門性を持った方が多い印象です。年齢層は比較的高めの方もいらっしゃいますが、即戦力として期待できる方が多いですね」と話す。
直近3か月では、「求人飲食店ドットコム」を通じて10名の応募があり、合計2名が内定、実際に1名がすでに店舗で働いている。H VIEWでは、常に大量採用を目指すのではなく、「良い人材がいればぜひ採用したい」というスタンスで様々な経路で、必要なタイミングで質の高い人材との出会いを実現している。
採用の際には「だまし討ちのような求人は書かない。嘘は書かない」ことを徹底。入社後のミスマッチを防ぐことにも注力している。
