モーニングとアペロの店『titoten』三軒茶屋。“型破り”の人気店はなぜ生まれたのか
ケータリング事業を手がける『マルサラ飲食店』の姉妹店として2023年8月にオープンした、モーニングとアペロの店『titoten(チトテン)』。飲食店のセオリーともいえる「ランチとディナー」の真逆の営業スタイルをとりながらも、地元客から旅行客まで多くの人で賑わう。モーニングとアペロに至った経緯から、同店が人々を惹きつける魅力に迫る。
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モーニングとアペロの店『titoten』
朝の「モーニング」と、夕刻前の「アペロ」。多くの人がもっとも忙しなく家事や仕事に勤しんでいる時間帯だからこそ、これらの食事は、他の人と時を同じくするランチやディナーとはまた違った特別な幸福感をもたらしてくれる。
「朝や昼下がりってどうしても忙しいから、外食するには心の余裕が必要だと思うんです。でも、チェーン店のコーヒー1杯でもいいから、一日の始まりに家でも職場でもない『外』でひと呼吸つく時間をつくることで、逆に気持ちの余裕ができたり心の整理になったりする。私にとってはそういう『あえての自分時間』が過ごせる飲食の場が大切で、お店をやるなら、特に朝は絶対に外せなかったんですよね」
三軒茶屋の茶沢通りの脇道で店を構える『titoten(チトテン)』の店主・岩村瑞生さんは、屈託ない笑顔でそう語ってみせた。
オーダー弁当やケータリング事業などを行う『マルサラ飲食店』のスタッフだった岩村さんが、2023年8月に姉妹店として始めた『titoten』は、モーニングとアペロの店。朝は8時から11時半(木〜土曜は13時)まで、その後いわゆるランチタイムにはいったん店を閉め、13時(同曜日は15時)に再開するというユニークなスタイルをとる。お客を選びそうな時間帯の営業でありながらも、季節感あふれるみずみずしい料理や、名店『チェスト』のパン、シックな空間づくりなども相まって、休日ともなれば満席はしばしば。旅行客が目掛けて訪れることも多い人気店だ。
