新橋の居酒屋『ひまり商店』オープン初月から月商1,700万円! 口コミ爆増のSNS活用術とは
2025年8月、JR山手線の新橋駅から徒歩4分という好立地に海鮮居酒屋『ひまり商店』がオープンした。居酒屋の激戦区にありながら、初月は予想を大幅に上回る月商1,700万円を突破。好調の裏には、InstagramなどSNSの口コミを意識した取り組みがあるという。同店を含め東京・神田や渋谷などで5店の飲食店を運営している株式会社Dazy代表取締役の林龍男氏にお話を伺った。
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オープン初月で月商1700万円超! 予想を700万円上回る好スタート
空間を贅沢に使い、ゆったりと席を配置したレイアウト。テーブルや座席は茶や黒でまとめられ、どこか洗練された雰囲気が漂う。掲げるコンセプトは「使い勝手のいい居酒屋」。林氏は「『新橋で飲むならとりあえずあの店にしよう』と言われる、お客さまのファーストチョイスになるお店を目指しました」と語る。
そのもくろみが当たり、サラリーマンの多い街にありながら、客層は「サラリーマンとそれ以外の比率が同程度」と幅広い。
「新橋は仕事帰りのサラリーマン向けに特化している内装やコンセプトのお店が多いですが、当店はデートでも使えますし、個室があるので接待利用も可能です。仕切りを外せば大宴会もできる。さまざまな利用シーンで使われるお店作りを意識しました」
オープンして間もないが、ピーク帯はすべて予約で埋まり、リピート客も複数訪れるなど客足は上々。初月の月商は、当初は1,000万円程度と見込んでいたが、蓋を開ければ1,700万円を突破するなどこの上ないスタートを切った。
Instagram上位メニューを研究! 皿選びでSNS映えを最大化
なぜオープン初月から、予想を上回るほどの売上を実現できたのか。林氏は、その理由にInstagramなどのSNSを意識した取り組みをあげる。
「たとえば『ポテトサラダ』や『明太子炙り』などのよくあるメニューは、Instagramで商品名を検索して上位表示のものを研究しました。多くの人が『いいね』やコメントをするからおすすめ欄に表示され、上位に表示されるわけですよね。だから、上位表示される商品よりも見た目がおいしそうに見えるか、もし見えないなら、見えるように盛り方、切り方を変えることを徹底しました。また、料理を5、6種類のお皿に乗せ、どの皿を合わせれば最もおいしそうに見えるか、商品ごとに試しています」
また、来店したお客がSNSに思わず投稿したくなるような“ポイント作り”も意識した。
「今はSNSによってお客さまの口コミの拡散力が強くなっており、イチ個人がイチ広告媒体になっている感覚があります。そこで、ライトなら調光具合だったり、席ならいろいろなバリエーションを用意したりと、写真を撮りたくなるポイントを数多く作ることを意識しました。たとえば日本酒の注文があったら、グラスで頼まれたとしても、ボトルの写真が撮れるようにテーブルに一度ボトルを置くとか。そうした細かい撮影のポイントを、1回の来店で何回作れるかが重要だと考えています」
こうした取り組みに注力しつつ、インフルエンサーを活用したマーケティングも行う。膨大なフォロワー数を抱えるメガインフルエンサーや、フォロワー数が1万人に満たないようなマイクロインフルエンサーを無料で招待し、動画などを投稿してもらう。それにより、マイクロインフルエンサーがメガインフルエンサーの投稿を参考にして研究し、多くの再生回数が見込めそうな動画を投稿することが期待できるという。
「そういう投稿が拡散されることによって、たとえば『新橋』『居酒屋』などでハッシュタグ検索をした時、当店のコンテンツが出てくるようになる。ただ、リールの再生回数やフィードのおすすめももちろん大事ですが、やはり来店してくれた一般のお客さまの自然な口コミが最も大事だと思うので、感想や写真を投稿したくなるポイントを料理や内装で作ることにフォーカスしているわけです」
