飲み屋街・野毛にパーラー『GESAN』現る! 野毛らしくも“野毛にない”店づくりで一躍人気店に
個性的な飲食店が増えつつある吉田町で、「わざわざ訪れたい」店をつくる
『GESAN』の住所は、中区吉田町。野毛の中心地からは少し外れるが、「野毛で飲む人にとってはここもエリア内。それに、目的を持って訪れてもらう店にしたかったので、ベストな立地でした」と竹山氏。吉田町は近年、ナチュラルワインの角打ちやレコードバーなど個性的な飲食店が増えており、「観光地化した野毛を敬遠する昔からの常連が集まりつつあるエリアでもある」と竹山氏は話す。
ワンオペで営業する前提でもあったため、縦長スペースの物件で、カウンターの配置などが明確にイメージでき、オペレーション的に使い勝手がよさそうだったことも決め手になったという。営業時間は、平日16時、週末14時開店とし、当初イメージしていた「野毛で飲んだあとに、スイーツとコーヒーが楽しめる店」という使い方以外にも、フランスの食文化「アペロ」の時間を楽しむ場として軽くお酒とおつまみでの利用や、はしご酒文化のある野毛ならではの昼飲みや0・1・2次会利用まで、幅広いシチュエーションで使い勝手のいい店を目指している。
ドリンクは、カフェとしてもバーとしても利用できるラインナップに
メニューは、ドリンク(アルコール13品以上、ノンアルコール6品以上)と、つまみ12品、スイーツ3品ほど。アルコールは「日本酒と焼酎以外」にアイテムを絞り込み、関東では取り扱いがほとんどない新潟・オタマブルーイングのクラフトビールや、芋焼酎と凍らせたレモンで作る「GESANレモンサワー」(850円)など、オリジナリティのあるラインナップをそろえる。さらに、鎌倉のコーヒーロースター『THE GOOD GOODIES』から豆を仕入れ、ハンドドリップで提供するコーヒーなどノンアルコールドリンクも充実させ、カフェ利用も歓迎する。

「もちもちバニラアイス+ソース」(650円)。ソースは3種類から選べ、写真はオリーブペッパー。「GESANレモンサワー」(850円)はホッピーの「ソト・ナカ」スタイルを踏襲してチャージ(おかわり)も用意
スイーツを看板商品に、旬のフルーツを使ったメニューでも差別化
フードの看板商品は、自家製のアイスクリームを軸にしたスイーツだ。食感が独特と評判の「もちもちバニラアイス」には白玉粉を使用。ソースやあしらいのフルーツなどを変えることでバリエーションを広げる工夫も。さらに、スイーツ一本では利用動機が限定されることから、飲み屋としての顔も持たせたいと考え、「ウフマヨ」(1個300円、2個550円)や「アボカドクリチ」(700円)などのつまみもそろえており、こちらも仕込み置きしてスピード提供できるものが中心となっている。竹山氏が前職のカフェでフルーツの仕入れを担当していた経験を活かし、季節のフルーツを取り入れているのも特徴で、生のフルーツからシロップを仕込むフルーツサワーや、デザートメニューのコンポートなど、ドリンク・フードの両軸で展開する。
