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清澄白河の人気ワインバー『ガゼボ』。ムーブメントを牽引したのは“来店を断る勇気”

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『ガゼボ』店主の新宮さん(左)とシェフの中村さん(右)

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こだわりのカフェやロースタリーが集まる清澄白河は、「コーヒーの街」として知られている。その中で“飲めない人はお断り”を掲げるワインバーがある。街のナチュラルワインムーブメントを牽引し、地元をはじめ遠方からもワイン好きが足繁く通う『ガゼボ』だ。店主・新宮未奈(しんぐう・みな)さんが語る、“中途半端にならない”ために貫いた覚悟とは?

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「コーヒーの街」清澄白河にオープンしたワインバー

清澄白河駅から徒歩約8分。もともとガレージだった場所をリノベーションした『ガゼボ』はとても天井が高く、開放感にあふれている。外の自由さと室内の安心感の中間のような、まるで“秘密基地”のような雰囲気だ。ガレージらしい無機質さを生かした内装に、カーブを描いたカウンターや木のテーブルが温かみを加えて、居心地の良さを演出している。

洗練されつつも温かみのある店内。所々に置かれたグリーンがアクセントに

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『ガゼボ』がオープンした2020年当時、多くの個性派カフェやロースタリーが集結する清澄白河は「コーヒーの街」だった。

「もともとこのエリアに住んでいて、近くにワインを気軽に飲める店がなかったので、あったらいいなと考えていました。清澄白河はコーヒー文化の最盛期でしたが、これからワインも盛り上がりそうな予感はありました」と新宮さんは話す。

今では気軽にワインを楽しめるビストロなどが増え、「お酒を楽しむ街」としての顔も強まってきた清澄白河。その街で、『ガゼボ』はどのようにナチュラルワインムーブメントの発信地となり、「ワインバー」として確立したのだろうか?

住宅街に佇む『ガゼボ』。温かみのあるライティングが目を引く

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小坂知美

ライター: 小坂知美

学生時代からの食への探求心と食いしん坊が高じて、フードライターとして活動中。飲食業界でパティスリーやレストラン等の広報・PRに就いていたことから、取材を受ける飲食店側の立場も経験。作り手のこだわりと愛情が詰まった、美味しいものを食べているときが至福の時間。