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『uguisu/organ』紺野真さんが語る「不均一の面白さと、不便の贅沢」【私の偏愛】

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『uguisu』『organ』のオーナー・紺野真さん。撮影は『organ』にて

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飲食の世界で輝くプロフェッショナルたちは、1人の人間として、何に惹かれ、何に思いを寄せてきたのだろう。彼・彼女らの「偏愛の対象」を足がかりに、その人となりや今の彼らをつくり上げた“種”に迫る。第2回は、三軒茶屋『uguisu(ウグイス)』、西荻窪『organ(オルガン)』のオーナー・紺野真さんの元を訪れた。

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ゆらめく炎のヴィンテージランタンに魅せられて

日本のナチュラルワインシーンを牽引し、地元客から食通まで多くのお客に愛され続けるビストロ『uguisu』(三軒茶屋)、『organ』(西荻窪)。オーナーの紺野真さんはキャンプ好きとしても知られ、アウトドア料理のレシピ監修なども数多く手がけてきた。

「かっこいいでしょ? キャンプグッズの中でもランタンはすごく好きで、たくさん持っています。本当はもっと“とっておきのやつ”も持ってきたかったんですけど」

そう言って並んだ古いランタンを愛でる紺野さんの目は、昨年20周年を迎えた人気店の料理人というよりもまるで少年のように輝いていた。

大切なランタンを持ってきてくれた紺野さん。それぞれのランタンの歴史についての知識も豊富

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キャンプに行く際、20個近く持っているランタンの中から、その時の気分でお気に入りの一つを持っていくのがお決まりという紺野さん。そのほとんどが、日本ではなかなか手に入らない物ばかりだと話す。

「これは、1910年代にアメリカの鉄道に取り付けられていたAdams&Westlake社(通称アドレイク社)のレイルロードランタンです。100年以上前のヴィンテージものですが、今でも現役で使えます。その隣は、第二次世界大戦中の1939年から1943年の間だけ製造されていたケロシンランタンで、ドイツのfeuerhand社の通称マッシュルームヘッドと呼ばれるモデル。もう一つもドイツ製の、『Petromax』の加圧式ランタンです。現行の物とは違い、1930年代に作られていた小振りのかなり珍しいタイプで、タンクには「little baby」という刻印があります。手動ポンプで圧をかけることで中のオイルが気化して霧状になり、中央のマントル(袋状の化学繊維の発光体)に付着して、そこに火が付くとポッと点灯する仕組み。すごい勢いで炎が上がることもあって、なかなか使いこなすのにコツが必要な“めんどくさいヤツ”なんですけどそこが面白い。男心をくすぐるというか、抜群にかっこいいんですよね」

紺野さんは一つ一つ手に取りながら、まるで古い友人を紹介するように見せてくれた。

左から順にレイルロードランタン、ドイツ製のケロシンランタン、加圧式の「Petromax」

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RIN

ライター: RIN

カフェライター・エディター。街の小さな一軒からトレンドカフェ、昔ながらの喫茶店まで、カフェという場を通じて幸せを提供してくれる人の声と熱を届けるのが好き。ライフワークは"スコーンの人"(IG:@rin_125)。