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1~2月は飲食店の閑散期。ピンチをチャンスに変える3つの対策

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忘年会・新年会シーズンを過ぎると飲食店にとっては厳しい冬枯れのシーズンが訪れる。この時期、各店は知恵をしぼって集客を図っているが、なかには苦戦を強いられている店舗もある。そこで今回は、閑散期の集客で気を付けたいポイントを抑えながら、集客アイデアを3つご紹介する。

「期間限定メニュー」は思い切りわかりやすくする

冬が旬といえば「ぶり」や「牡蠣」。冬ならではのメニューといえば「鍋」「グラタン」「シチュー」など。これらを期間限定のメニューで提供するというアイデアは、どのような飲食店でも実践が可能だ。ただしどの店舗でも実践しているので、ありきたりの企画では他店と差別化がしにくい。以下のポイントを抑えよう。

■「具体的に何を」「いくらで」食べられるか、ワンフレーズではっきりとわかるネーミングを!

正しい例…「旬の鳥取産松葉ガニを一杯××円で」「ブランド牡蠣三種食べ比べが××円」「××酒造の限定酒がグラスで××円」
悪い例…「冬を楽しむ蟹三昧コースが××円」「冬の新鮮魚介を使った海鮮鍋××円」

正しい例のように具体的であればあるほどイメージしやすい。逆に悪い例の方は、どんなものが食べられるのか、果たしてそれはおトクなのかがイメージしにくい。

■ネーミングと合わせて、一目で内容がわかる写真を用意する
実際に提供する盛り付けで撮影した写真を載せて、チラシやポスター、SNSで紹介したい。

■「本物」を「お得」に提供する
多彩な食材をストックする必要はなく、一点豪華主義でOKなので、とことんこだわった食材を可能な限りリーズナブルに提供しよう。「この価格でコレが食べられるなら行かなくちゃ」と思わせるメニューが望ましい。

イベントを企画して集客する

今どきの若い世代の特徴のひとつが「勉強好き」ということ。飲食に関しても、「ちょっとタメになる」「賢くなれる」というコンセプトに惹かれる傾向にあるようだ。イベントは企業や個人とコラボすると企画・集客がしやすいので、周囲に声を掛けながら協力者を募ってみるといいだろう。

■「勉強になる×美味しい×お得感」で集客
三拍子そろったイベントなら、限られた時間とお金を使おうという気持ちになれる。「オーガニックワイン飲み放題のワイン講座が××円」といった風に、流行りの料理、お酒を取り入れながらイベントを企画すると集客に繋がりやすい。

■SNSを活用しよう
こうしたちょっと知的で楽しい食のイベントは、SNSとの相性もいい。イベントの告知はFacobookやツイッターを上手に活用したい。参加客がイベントの様子をSNSへ投稿すれば、店の宣伝効果も得られる。

■最初は料理や食材を切り口に
具体的には、「ワイン講座」「生産者による食材紹介」などが企画しやすく、関心を集めやすい。「英語で習う料理教室」も人気なので、各国の専門料理を提供している店舗はぜひ企画してみてほしい。「ぐるなび料理教室」には、料理教室だけでなくお酒や食材の講座、テーブルマナー教室などの情報が掲載なので、参考にできるアイデアが見つかりそうだ。

「いつもと違うターゲット」で集客する

閑散期は普段とは違う客層へアプローチするチャンスでもある。「女性向け」「シニア向け」「お子様連れ向け」などのサービス・メニューを開発することで新規来店の機会を作り、平日昼間、土日など、てこ入れしたかった時間帯を埋めてくれる客層を獲得することも可能だ。

■家族連れを呼びたかったら「お子様無料」が魅力的
お子様向けのメニューを用意できればベストだが、シンプルに「コース料理注文でお子様無料」なら手軽で訴求力も高い。

■「昼宴会」「割引特典」などでシニアを常連客に
常に新しい情報を入手する若い世代と違い、シニア層は気に入ったお店ならリピートしてくれる。シニア層向けにはメニューや価格での特典を用意するほか、丁寧な接客を心がけよう。たとえば居酒屋チェーン『かこいや』は、「ママ会向きのコース」「お子様メニュー」「シニア割引」を提供してさまざまな客層を取り込むことに成功している。

■高級店で「期間限定で子ども連れOK」の日を設定する
日頃は子ども連れでは入りづらいレストランでも、たとえば日曜日のランチ帯だけといった風に、「お子様連れOK」の日・時間帯を設ける。そうすることで、普段は来店することのないファミリー層を獲得することができる。

さて今回は、閑散期にぜひ試したい集客術をご紹介した。時間的な余裕がある1~2月は、飲食店にとって新しいことを試すいい機会でもある。さまざまなキャンペーンを積極的に企画し、ぜひ新たな顧客の獲得に挑戦してほしい。

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ほんだこはだ

ライター: ほんだこはだ

グルメ、ライフスタイル、旅、恋愛、まちづくりなどの記事を各種サイトに執筆中。大手グルメサイト、ローカルビジネスサイトで多数の飲食店取材を経験。オシャレ食材を家庭料理にして食べるのが趣味。