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寒い冬に心にしみる、本当にあった飲食店の“あったかイイ”話

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飲食店経営で大切なことのひとつに接客サービスがある。どんなに味がよくても、接客態度が悪ければ台無し。ゲストの心を満たすためには、味とサービスの両方で評価を得なければならないのだ。以下で取り上げる3つの飲食店は、味が優れているのはもちろん、心温まるサービスでゲストを虜にしている店舗だ。いかにしてゲストの心を掴んでいるのか、その実話を紹介する。

子供にやさしい徹底したサービス

『黒ぶたや ルミネ立川店』の店前で、入るかどうか決めかねていた、夫、妻、2歳7カ月の娘の3人家族。黒豚と本格焼酎を堪能できる店なので、子ども向けのメニューはなかったが、ミニ豚丼があったので入ることに。案の定、子供用のイスは用意されていなかったものの、スタッフが機転を利かせて座布団を2枚重ねに。子供がこぼさないように食べやすい高さへと調節してくれたのである。

オーダーする際には、ミニ豚丼の肉の大きさ、辛さ、アレルギーの有無などを丁寧に確認してから調理するという温かい心配りを見せてくれた。しかも、食事が終わってテーブルでじっと座っているのに飽きてきた子供に対して、店員が指人形で遊んでくれたのだ。このような想定外のサービスの連続には、驚かされるばかりである。

ひとり客にはムーミンが対応する

童話やアニメでお馴染みのキャラクター、ムーミンをモチーフにした飲食店『ムーミンベーカリー&カフェ』。ムーミンの生まれ故郷であるフィンランドのパンや北欧の季節の料理がおいしいと評判の店だ。東京ドームシティ ラクーア店では、行く度に珍しい光景に直面する。店内の席に、ムーミンのぬいぐるみたちがお客さんのように座っているのだ。じつは少人数やひとり客を対象に、ムーミンのぬいぐるみと相席できるサービスを提供しているのである。

2003年のラクーア店オープン時から行われていて、ひとり客には「ムーミンが遊びに来てもいいですか?」と店員さんが声をかけてくれる。実際、ムーミンと向かい合わせで食事をするのは最初は照れくさいが、大人でも癒されるものだ。評判がいいことから今では他店舗でも同様のサービスが行われ、団体客でも余ってる席があり、そしてタイミングが合えば相席可能である。

冬の季節ならではの温かい心遣い

“お客さんを最善のサービスで迎えるには元気な朝礼から”をモットーに、世界一の朝礼を行うことで知られている株式会社てっぺん。その渋谷にある店舗『てっぺん 渋谷 男道場』は、いつ行っても活気あふれる接客で楽しませてくれる。誕生日のお客さんにはサプライズでお祝い。そして店内を盛り上げてから、命についての感動的なスピーチできっちり締める。ほかの飲食店ではあり得ないオリジナルの素晴らしいサービスだ。

もちろん、料理も抜群にコストパフォーマンスが高い。普通、お通しに馬刺しの寿司が出ることはなかなかない。さらに、いい気分で帰るときにもアッと驚くようなサービスが待ち構えている。預けていたコートを着て外に出ようしたら、ポケットの中からメッセージ入りのホッカイロが現れるのだ。冬場にこのような演出をされたら、この店のファンにならずにいられない。身も心も温まる対応である。

心を打つ神対応のおもてなし

規格外のサービスを表す『神対応』という言葉が最近使われるようになったが、この3つの飲食店のサービスはまさにこれに当てはまる。根底にあるのはゲスト一人ひとりに対する感謝と温かい気持ち。接客業にはなくてはならない、最も大切な気持ちである。

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『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

ライター: 『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

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