女性客を集客するなら「○○女子」を掴もう! 最近人気の6タイプを紹介

食にまつわる「〇〇女子」にはどんなタイプがある?
食の分野でも「○○女子」が増殖中!
いつの頃からか、なにかにこだわって熱中する女性を「○○女子」と呼ぶようになった。「カメラ女子」などの趣味に熱中する女性を呼称するものから、「朝食女子」や「パンケーキ女子」といったように食のこだわりを表す場合もある。さまざまなジャンルで「○○女子」が増え、世のブームを牽引している印象だ。
そこで今回は、食べ物の好みによってグループ化された「○○女子」を紹介。彼女たちの特徴から、集客のヒントを探る。

「第8回 酒は未来を救う」に来場していた日本酒女子たち
いろいろな「○○女子」を集めてみた
■餃子女子
宇都宮餃子や浜松餃子など、“ご当地餃子”が話題となってからブームが続いている。そんななか、ミュージシャンの玉城ちはるさんが餃子への愛を詰め込んだ『餃子女子』という本を発売。さらに、餃子の王将を展開する王将フードサービスが、女性をメインターゲットとした新しいコンセプトの店舗をオープンしたことも話題に。女性は新しい味にどん欲で、通常の餃子はもちろん、トマト餃子などの変わりダネも好む。
■日本酒女子
「おちょこ女子」とも呼ばれる、日本酒を愛好する女性たち。近年は、日本酒の味が多様化して、女性ウケしやすいフルーティな味わいの酒が増えていることが理由のひとつ。さらに、蔵元の世代交代も進んでおり、若くてイケメンの造り手が多いことも人気に拍車をかける理由となっている。酒蔵見学など、日本酒好きでもあり旅好きでもある女性をターゲットにしたイベントも多い。ワインやビールのブームに続いて、これから益々盛り上がりそう。
■激辛女子
激辛料理にハマる女性が急増中。麻婆豆腐やチゲ鍋など、グループで囲めるメニューが特に人気がある。もちろん、「辛〜い!」と盛り上がるだけでなく、他のメニューも含めて美味しいことが大前提。大量に汗をかきながら食べることでストレス解消になるという声も。

Photo by Ruocaled「餃子(Dumplings)」
■パクチー女子
エスニック料理によく使われているパクチーは、独特の香りがあるため好き嫌いが分かれる香草だ。しかし、好きな人にはたまらないようで、パクチー専門店が各地に誕生している。そのブームを引っ張っているのも女性だ。なぜならパクチーには、デトックスや老化防止などの美容に嬉しい効果があるから。意外にもどんな食材とも相性がいいため、既存のメニューに添えてみてもいいかも。
■立ち飲み女子
サラリーマンなどの男性客が多く、女性からは「行ってみたいけど入りづらい」と考えられていた立ち飲み居酒屋。だが、テレビ番組『ヒルナンデス』で“立ち飲み女子会の実態”が放送されるなど、女性客も増えている。手軽でリーズナブルな立ち飲みに魅力を感じている女性がいる一方、入りやすい内装やオシャレな料理を取り入れる店もある。また、出会いの場として立ち飲み居酒屋がイベントを主催することも。
■BBQ(バーベキュー)女子
“肉食”ブームが続いているが、その進化版とも言える「BBQ女子」。BBQと言えば、男女関わらず仲間が集まって、男性が火をおこし、女性が食材の準備を行うというイメージだが、彼女たちは違う。女性だけで集まり、BBQを楽しんでしまうのだ。燻製をしたり、手作りソーセージに凝ったりとかなり本格的。最近では道具や食材が用意されていて、手ぶらでBBQを楽しめる店も増えてきた。夏になれば、ビアガーデンでもBBQメニューが提供されるなど、BBQは集客には欠かせないキーワードになっている。

女性客を狙うなら「SNSウケ」するメニューは必須
これらの「○○女子」に共通する点とは?
彼女たちの共通点として見逃せないのが、どの「○○女子」も女子会を開催しているという点だ。そして女子会と切っても切り離せないのがSNSの存在。パクチー料理や激辛料理などは、食べる体験を共有したいという想いから、Twitterなどで女子会を呼びかける人も。さらに、インスタグラムに投稿するため、内装や盛りつけのオシャレさにこだわる“○○女子”も多い。SNSを意識したメニュー作りは、女性客をターゲットにしたいなら取り入れるべきだろう。
また、女性グループをターゲットにしたプランを作ったり、出会いの場となるような企画を提案したりするのも有効だ。食べることだけでなく、プラスの価値をつけることで集客につなげていきたい。
これからも新しいジャンル続々と生まれそうな「○○女子」。きっとどんな飲食店にも取り入れられる要素はあるはずなので、常にアンテナを張っておきたい。
