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噂の「UberEATS」その魅力は? 出前館など既存の宅配サービスを飲食店目線で徹底比較!

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飲食店のデリバリー業務を代行する「UberEATS(ウーバーイーツ)」が日本へ上陸。9月29日よりサービスを開始した。

すでに海外では成熟しつつある飲食店のデリバリー事業だが、ここ日本ではまだまだ発展途上の段階。飲食店がデリバリーを開始しようと思ったら、自前でデリバリー機能を持たなくてはいけないのが現状だ。そんななか、大きな期待とともに参入した「UberEATS」。その魅力とはどのようなものなのだろう? ここでは「UberEATS」の特徴をお伝えするとともに、「出前館」をはじめとした既存サービスとの比較を行っていく。

知っておきたいUberEATSの仕組み

飲食店がデリバリー機能を自前で持つには、スタッフや配達手段を確保する必要があり店側の負担が非常に大きい。UberEATSは負担を一挙に引き受けることを特徴としており、客から直接注文を受け、料理を引き取り、顧客まで運ぶことにより、これまでデリバリー機能がなかった飲食店の宅配事業への参入を後押ししている。

特筆すべきはスマートフォンアプリを用いた柔軟なデリバリーシステムだ。ご存知の方も多いだろうが、このサービスを運営するのはアメリカ発の配車マッチングサービス「Uber(ウーバー)」である。UberEATSの根幹を担うスマホアプリは、このUberのアプリが元となっている。利用の流れは次の通りだ。

1、客が飲食店を検索、メニューを選び、注文する
2、UberEATSが注文を受ける
3、飲食店へ注文内容を伝達
4、飲食店は調理を開始
5、デリバリーが可能なスタッフにオファーを出す
6、スタッフが飲食店へ直行し、料理を引き取る
7、客へ料理を届ける

ちなみにデリバリーを担うのは、UberEATSが直接雇用したスタッフではなく、注文が入った時にオファーに応えられる登録スタッフ。また、客はデリバリー状況を把握することが可能で、料理が飲食店から出発した際には知らせを受け取ることができる。

UberEATSと他サービスを比較

続いてUberEATSと他サービスを比較してみた。まずは、以下にUberEATSの特徴をまとめる。

UberEATS -提供エリアは限定的ながら、サービスは魅力的-

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画像は「UberEATS」のキャプチャ

・利用条件…デリバリー機能を持たない飲食店も参加可能
・注文デバイス…スマートフォン
・デリバリー担当…UberEATSが登録したスタッフ
・提携店舗数…約150店(サービス開始時)
・サービス提供エリア…渋谷、恵比寿、青山、赤坂、六本木、麻布

出前館 -圧倒的提携数、そして抜群の知名度-

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画像は「出前館」のキャプチャ

国内最大級の宅配・デリバリーサービスで、飲食店、スーパーなどを含め1万3千店以上が加盟している。ただしデリバリー代行は行っていないため、デリバリー機能を持たない飲食店は利用できない。客からの注文はPC、スマートフォン、TV、Wiiなど多彩だが、飲食店側はFAXで出前館から注文情報を受け取ることができる。月額3000円から利用でき、低コストで始められるのも魅力だ。

・利用条件…デリバリー機能を持つ飲食店のみ参加可能
・注文デバイス…PC、スマートフォン、TV、Wiiなど
・デリバリー担当…自店のスタッフ
・提携店舗数…1万3千店(スーパー・宅配サービスなどを含む)
・サービス提供エリア…全国

ファインダイン -デリバリー代行可。エリアも徐々に拡大中-

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画像は「ファインダイン」のキャプチャ

デリバリー代行も請け負うサービスとして、「UberEATS」を先行しているのがファインダインだ。“地元レストランの料理を出来たてのままお届けする”をコンセプトに、2006年4月にサービスを開始。今年4月に10周年を迎えた。宅配寿司の業界シェアトップ「銀のさら」を展開するライドオンエクスプレスが運営する。

ファインダインは専門のデリバリースタッフ(ポーター)を育成、料理の引き取りから宅配完了までの平均時間は10分とされている。客への訴求は、インターネットだけでなく、折込チラシやDMからも行われる。加入費用は、初期費用(商品撮影・掲載)と、月額費用(1、代行手数料(販促・受注・発注・配送・代金回収)/2、システム利用料)がそれぞれかかる。

・利用条件…デリバリー機能がない飲食店も参加可能
・注文デバイス…PC、スマートフォン、電話
・デリバリー担当…ファインダインの専門スタッフ
・提携店舗数…300店
・サービス提供エリア…大田区、品川区、渋谷区、新宿区、杉並区、世田谷区、台東区、中央区、千代田区、豊島区、中野区、文京区、港区、目黒区の一部地域

楽びん! -公園へのデリバリーも可能-

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画像は「楽びん!」のキャプチャ

楽天の子会社楽天マートが運営する即時配送サービス「楽びん!」では、2015年12月に3店舗からフードデリバリーを開始。好評を受け、2016年5月に提携飲食店を103店舗に拡充、スマートフォンアプリに加えウェブサイトからの注文を可能にした。届け先には楽天IDでの登録住所のほか、ユーザーが直接入力した住所を指定可能。公園からでも注文可能と話題になった。

・利用条件…デリバリー機能がない飲食店も参加可能
・注文デバイス…PC、スマートフォン
・デリバリー担当…楽びん!の専門スタッフが担当
・提携店舗数…103店
・サービス提供エリア…渋谷区、目黒区、港区、世田谷区

デリバリー代行はまだ東京の一部地域でしか実現していないが、今後は都市圏を中心に拡充していくと考えられ、その動向に注目が集まっている。こうしたサービスに登録するだけでも、新たな客の開拓、そしてデリバリーの利用客が実際に店へ足を運ぶことも考えられる。飲食店としてはチャンスを広げる意味でも、デリバリー事業について一度検討してみてはいかがだろうか。

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本間純子

About 本間純子

映像制作会社を経て、フリーライターに。企業PR誌で食材の開発や世界の食文化をリポートしている。CD-ROM『日本酒の郷をめぐる~北陸編』(ポニーキャニオン)では、酒蔵をたずね、酒づくりや酒にあう土地の食などを取材、執筆した。個人的には「日本のレストランで世界一周」をたくらむ。