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「出前館」が飲食店の「起業サポート」を開始。デリバリー専門店用の厨房を格安で提供

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Photo by iStock.com/Pekic

宅配ポータルサイト「出前館」を運営する夢の街創造委員会株式会社は、フードデリバリー主体の新規飲食店を支援する「インキュベーションキッチンプロジェクト」を発表。第1期のプロジェクト開始日である3月1日に向けて、出店希望者の選定を進めている。

支援が決定した出店希望者は、夢の街創造委員会が所有する厨房を月額10万円程度で利用できるほか、「出前館」の販路を利用して商品販売が可能になる。支援期間は6カ月。期間終了後も、独立時の資金調達や経営ノウハウの提供といった支援を受けられるという。

今回、夢の街創造委員会が支援する「フードデリバリー主体の飲食店」は、じつはニューヨークなどでは急速に増えている業態で、実店舗を持たずに運営することから「ゴーストレストラン」と呼ばれている。「出前館」に限らず「UberEats」や「楽天デリバリー」といった配達サービスが普及しつつある今、日本でも「ゴーストレストラン」が広まっていく可能性は十分にある。今回のプロジェクトにはそうした背景もあるのだろう。

プロジェクトは半年ごとに進められていくようで、第1期は3月1日から9月末日の期間で行われる。出店希望者の募集はすでに締め切られており、これから参加を検討する場合は第2期からの参加を目指すことになる。初期費用を掛けずにすぐに事業トライアルが開始できるという点で、出店希望者にとっては開業のきっかけをつかむ大きなチャンスとなりそうだ。

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戸田千文

ライター: 戸田千文

広島・東京を中心に活動するフリーランスの編集・ライター。これまでにグルメ冊子や観光ガイドブック、町おこし情報誌などの編集・執筆を担当。地方の魅力を首都圏に発信する仕事をするのが夢。おいしい地酒を求め、常にアンテナを張り巡らせ中。