スムーズな接客が実現するIoTベル「ねがブロ」。導入店舗に聞いた「実際のところ」
導入のデメリットは?
一方、デメリットを伺うと、客席への案内時に使用方法の説明をしているものの、年配の客の中にはうまく使いこなせない方もいるそうで、そういった場合は、コールベルを利用してもらうこともあるとのこと。また、客が軽く触るなど誤って操作してしまうことも少なくないそう。席へ案内したばかりなのに「会計」の通知が来た、なんてときには「間違いだな」と空気を読みながら利用する必要があるという。すべてを「ねがブロ」に頼るのではなく、臨機応変に対応することが欠かせないという印象だ。
ほかには、bluetooth通信を使用する精密機器のため、ごくまれにだが誤作動がある、ブロックが軽いため簡単に落ちてしまうので注意が必要などという点が挙げられた。
導入後は覆面調査員による満足度が10%UP
今では店に欠かせない存在になっている「ねがブロ」だが、導入する際は、社内で賛否両論だったという。価格が高額なこともあり反対意見がある中、導入を進めるのに躊躇しなかったのだろうか。そのあたりを伺うと、「1か月のお試し期間があって、そこで必要だと自信が持てました。まず、スタッフからすごく好評だったんです。お客様の要望もわかりやすいし、ムダな動きが減って時間がうまく使えると。あとは、お試し期間中に、『ねがブロ』を利用されたお客様に感想を聞いていたんですけど、おおむね好評で、ネガティブなご意見というのは全くなかったですね」と中野さん。
また、導入後は、先ほど述べたメリットが功を奏し、同社で実施している覆面調査員の顧客満足度が10%アップするといううれしい効果もあったそうだ。
落ち着いた雰囲気を壊したくないという店や、フロアに死角が多い、個室がある店などには、特にサービスやパフォーマンスの向上に力を発揮する「ねがブロ」。サービス面で課題を感じている店舗は導入を検討してみてはいかがだろうか。
『出汁しゃぶ おばんざい おかか 新宿』
住所/東京都新宿区歌舞伎町1-16-3 新宿スクエアビル8F
電話番号/03-5292-5547
営業時間/月~金17:00~23:30(料理L.O.22:30、ドリンクL.O.23:00)、土・日16:00~23:30(料理L.O.22:30、ドリンクL.O.23:00)
定休日/元旦
席数/95席