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若手女性料理人の活躍を後押し! 食べログのコラボダイニング「Next Table」の全貌

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『一汁二菜 うえの』箕面店・出島光さんの調理の様子

女性料理人のさらなる活躍のきっかけに

今回のイベントでは、料理人と食べ手である客を「つなぐ」という目的もある。料理がふるまわれた後は、各料理人が客と触れ合える時間が設けられた。

「料理が提供された後は、各料理人がテーブルを回り、お客様にご挨拶する時間を作りました。ディナー中は調理に全力で集中すると予想していたので、最後にゆっくりお客様と交流をしていただきました。和気藹々とした雰囲気の中で若手女性料理人とお客様をお繋ぎできたと手ごたえを感じております」(Next Table企画担当)

若手料理人と客が触れ合う時間も設けられた

参加した若手女性料理人も今回のイベントに大変手応えを感じたようだ。いくつかコメントを紹介したい。

■藤木千夏さん/『Restaurant Umi』シェフ
「これまで女性料理人と関わることがありませんでした。ジャンルが違う仲間が集まったことで、同じ女性料理人でもいろんな感性や調理法などを実際に目にして感じることができて楽しかったです。そして、料理業界にも少なからず女性がいて、ライフイベントが訪れても持続可能な環境やシステムを作っていくためにも、私たちの存在を知って頂くことをやっていかなければいけないなと、私自身改めて実感しました」

■高橋初姫さん/元『Tirpse』シェフパティシエ
「比較的男性社会の飲食業ですが、改めて女性の働き方や環境について考えることができました。また、和食や中華といった、普段なかなか一緒にお仕事出来ない料理人の方と意見を出し合い、自身もすごく勉強になる素晴らしいイベントでした」

高橋初姫さんの一皿「ピーチメルバ さ姫の香り」

■久力英恵さん/『レストランエール』スーシェフ
「まだ料理業界では、女性に比べて男性の料理人の方が圧倒的に多いです。今回のイベントでは、女性にスポットをあてて、すでにご活躍されている方々と仕事を出来たのですごく貴重な体験でした。そして、同性で頑張っている方々の姿を見て、これからの自分の料理人としての人生をもっと頑張りたいなと思いました」

■服部 萌さん/『老虎菜』統括支配人
「中国料理を専門にしている私にとっては、女性料理人に出会うことは少なく、こうした他のジャンルの皆さんとご一緒させていただいたことは貴重な経験になりました。参加された皆さんは、女性ならではの感性や、繊細さ、強さを持った上で、各々の個性を強く持たれていて、自身の表現力が豊かだったのが印象的でした。そもそも私の目標は“中国料理界に女性料理人を増やすこと”“中国料理人を目指す卵達が挑戦しやすいように前例として道を切り開くこと”です。今回のイベントは、この目標を達成するために、私がロールモデルにならなければいけないという想いを改めて再認識するいい機会になり、ご協力くださった皆さんに感謝しております」

5人の料理人による最初の一皿「Colors」

■出島 光さん/『一汁二菜 うえの』箕面店 料理長
「通常、若手料理人として活躍されている女性の方とお会いする機会がないので、刺激的なイベントでした。女性が少ない日本料理の現場ですが、このようなイベントをすることで挑戦してくれる女性がたくさん増えたら嬉しいです」

■真鍋 摩梨さん/ソムリエ・味噌ソムリエ
「表現の方法(話し方の勢いなど)は違えども、5人すべての皆さんから料理に対する情熱を感じました。私がたまたま一番年上なこともあり、彼女たちの出したいもの、表現したいものをいかに引き出し、寄り添っていってあげるか……。そこに集中したくなる魅力的な5人でした。繊細な感性をもっているのに、男性にも負けない情熱がある。若手女性料理人の今後の活躍がとても楽しみです!」

若手女性料理人の活躍を後押しする目的で開催された第一回目の「Next Table」。思惑通り、参加した若手女性料理人はそれぞれに刺激を受け、今後の活躍もさらに加速していきそうだ。今後も継続していくという「Next Table」、次回はどんなテーマをもとに開催されるのか、今から楽しみだ。

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若松真美

ライター: 若松真美

ライフスタイルや旅行に関する女性向けWebメディアで編集者を経験後、現在はフード、トラベル、日本文化などの分野で執筆するライター。蕎麦屋酒と浮世絵を愛する。週末は東京下町を中心に酒場巡りや町歩きを楽しんでいる。