コロナ禍で急成長する『ステーキリバーベ』。成功の鍵は「1人客」と「回転率」
オープンから晩秋までは順調な滑り出しだった
じつは、2019年10月に現在とは異なるコンセプトのステーキ屋を大阪にオープンした。ところが、諸般の事情で2020年3月に一旦撤退。コンセプトを練り直し、2020年8月に『ステーキリバーベ』1号店を立ち上げた。
「8月になればそろそろコロナが落ち着くのではないかと思っていました」
首都圏進出も含め、短期間に17店もオープンさせたのは、こんな時期だからこそ「勝負すべきだ」と考えていたからだ。各店舗とも8月、9月の売上は良かった。10月にスタートしたGo Toイートキャンペーンもあり、10月も11月も売上は順調だった。

ステーキを左のペレット(焼き石)で好みの焼き加減に加熱して食べる
Go Toイートの予約サイトでディナーを予約すると、ランチの倍の1,000円分のポイントがもらえた。しかも予約サイトではディナーは15時からの設定。『ステーキリバーベ』のランチは17時までのため、15時から17時までの時間に予約する客が続出。池袋店では1日おきに来店する客もいたという。
「池袋店の月の売上目標は600万円。10月と11月は目標を達成しました。ところが、12月から売上が激減。2月現在売上はほぼ横ばいです」
コロナ感染者数が増えたことと、Go Toイートキャンペーンのポイント付与が終了したこともあり、池袋店では売上目標を達成できない月が続いている。

カウンターもあるがほぼ使わないそうだ
リピーターを増やすために特別なステーキの提供を始めた
売上減を補うための工夫として、1月から月替わりのスペシャルステーキの提供を開始。1月はサーロイン、2月は上ミスジ、3月はロース、4月はカイノミを提供する予定。価格はランチで1,380円、ディナーは100円アップの1,480円と設定した。また、ディナーの客単価をあげるために、サイドメニューを考案中だという。
「1号店出店から約半年経ち、様々なデータが集まっています。コロナ過ということもあり、もう少しこの店舗数でオペレーション、商品力などに磨きをかけていくつもりです」
現在展開中の17店舗はすべて直営店。今後、個人向け、法人向けのFCパッケージを整え、コロナが落ち着くタイミングで出店していく計画を温めている。
『ステーキリバーベ池袋店』
住所/東東京都豊島区西池袋1-33-1 B1F
電話番号/03-3988-4188
営業時間/11:30分~17:00、17:00~20:00(L.O.19:30)※状況により変更する
定休日/無休
席数/全28席を14席として利用
