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「食べログアワード2022」発表。「Gold」受賞は『茶禅華』『カンテサンス』など31店

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写真はイメージ。画像素材:PIXTA

レストラン検索・予約サイト「食べログ」は2月1日、「The Tabelog Award 2022(食べログアワード 2022)」の結果を発表した。このアワードは、食べログユーザーの投票により、日本が誇る“おいしい”お店を選出するもの。対象期間にきわめて高い評価を獲得したお店がノミネートされ、ユーザーによる投票にて受賞店が選ばれる。

今年は「HOPE for the FUTURE」をテーマに実施された。ノミネート対象店は過去1年間に所定の条件を満たし、食べログの総合点4.00を超えた523店。ユーザー投票は昨年11月1日~15日に行われた。

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「Gold」(この国のどこにあったとしても、生涯通い続けたいお店)、「Silver」(一生に一度は味わっておきたい匠の技に出会えるお店)、「Bronze」(レストランを語るなら必ず押さえておくべき名店)の各賞に加え、部門賞として「Best New Entry」(今年最も飛躍した初ノミネート店)、「Best Regional Restaurants」(どんなに時間をかけてでも、食べに訪れる価値があるお店)も選ばれた。

「Gold」は31店、「Silver」は107店、「Bronze」は385店。部門賞の「Best New Entry」は11店、「Best Regional Restaurants」は東日本・西日本から各1店が受賞した。

写真はイメージ。画像素材:PIXTA

【22年度受賞店一覧】
「Gold」「Best New Entry」「Best Regional Restaurants」受賞店は以下の通り。

■「Gold」受賞店
『アカ』(東京都/スペイン料理)
『飯田』(京都府/日本料理)
『エクアトゥール』(東京都/イノベーティブ・フュージョン)
『緒方』(京都府/日本料理)
『片折』(石川県/日本料理)
『カンテサンス』(東京都/フレンチ)
『銀座 しのはら』(東京都/日本料理)
『茶禅華』(東京都/中華料理)
『さわ田』(東京都/寿司)
『瞬』(静岡県/うなぎ)
『新ばし 星野』(東京都/日本料理)
『鮨 あらい』(東京都/寿司)
『鮨 一幸』(北海道/寿司)
『鮨 さいとう』(東京都/寿司)
『鮨 さかい』(福岡県/寿司)
『すし処 めくみ』(石川県/寿司)
『たきや』(東京都/天ぷら)
『近松』(福岡県/寿司)
『天寿し 京町店』(福岡県/寿司)
『道人』(京都府/日本料理)
『鳥しき』(東京都/焼鳥・鳥料理)
『にい留』(愛知県/天ぷら)
『日本橋蛎殻町 すぎた』(東京都/寿司)
『東麻布 天本』(東京都/寿司)
『鮨 なんば』(東京都/寿司)
『比良山荘』(滋賀県/日本料理)
『ペレグリーノ』(東京都/イタリアン)
『松川』(東京都/日本料理)
『三谷』(東京都/寿司)
『柳家』(岐阜県/日本料理)
『ロオジエ』(東京都/フレンチ)

■「Best New Entry」受賞店
『AKAI』(広島県/フレンチ)
『ete』(東京都/フレンチ)
『katecuore』(佐賀県/イタリアン)
『きう』(京都府/寿司)
『勢麟』(静岡県/日本料理)
『CHIUnE』(東京都/イノベーティブ・フュージョン)
『トレイス』(東京都/イノベーティブ・フュージョン)
『成生』(静岡県/天ぷら)
『仁修樓』(京都府/中華料理)
『レヴォ』(富山県/イノベーティブ・フュージョン)
『レスピラシオン』(石川県/スペイン料理)

■「Best Regional Restaurants」受賞店
『片折』(日本料理/石川)
『瞬』(うなぎ/静岡)

写真はイメージ。画像素材:PIXTA

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今年は受賞店への独占インタビューが行われ、料理人の料理やお店づくりに対する思いを語った。配信された動画から一部を紹介する。

・Gold受賞 『アカ』 東 鉄雄氏
「2020年8月に京都から東京に移転しました。今は、京都から引き続き来てくださるお客様、東京の新しいお客様がいらっしゃり、嬉しい限りです。料理の提供方法が驚くようなものであっても、その感動は1度きりで終わってしまいます。私が目指すのは料理の本質で感動していただくことです。そのため、日本の食材を使い、日本の四季の中でつくるスペイン料理を大事にしています。すると、同じ料理をつくるにも自然と変化していき、そこにお客様は毎回気付き、新しい顔を見せてくださいます。そういった表情を見るのが私にとって大切な時間になっています。今後は、スペインの食文化の普及にもつながるような料理を提供していくつもりです」

・Best Regional Restaurants受賞 『瞬』 岡田健一氏
「私の理想とするうなぎをようやくご提供できるようになりました。このうなぎを問屋さんと共有できるまでに7年かかりました。調理の工程では、例えば、うなぎの皮のいやな感じをなくすために“焼き切る”こと大切にしています。ですが、まだまだできていないと感じています。大切にしていることのひとつは“四季”です。うなぎは四季がほとんどない料理なので、四季を感じられるうなぎ屋でありたいと思っています。また、お客様と食材への“感謝”も大切にしています。今のお店も感謝してきたからできたと思っています」

・Best New Entry受賞 『仁修樓』 上岡 誠氏
「自分としては技術、年齢、経験、どれをとっても非常に若輩だと思っています。修行の身でありながらお客様に食材を触らせてもらう機会をいただいているのだから、リクエストしやすい料理をつくろう、また、模索しながらもベストを更新していこうと常に考えています。理想とするのは食材の味がよくわかる広東料理です。衝撃的においしい味付けではないけれど、お客様に“自然と足が向く”と思っていただけるような料理をつくっていきたいです。デジタル機器で温度を測ることなどはせず、ずっと肌感覚を大切にしています。これからも変えるつもりはありません。多種から選べる時代、お客様が求める答えのひとつになっていけたら嬉しいです」

■「The Tabelog Award 2022」発表サイト
■公式YouTubeチャンネル

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岩﨑美帆

ライター: 岩﨑美帆

1982年生まれ。NPO活動に没頭した 大学時代、塾講師、広告営業を経て、フリーライターに。食・健康・医療など生と死を結ぶ一本線上にある分野に強い関心がある。紙媒体、Web媒体、書籍原稿などの執筆の他、さまざまな媒体の企画・構成の実績がある。好きな言葉は「Chase the Chance!」