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2022年のGW、飲食店への客足は増加もコロナ禍前の水準には満たず

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画像素材:PIXTA

最大10連休となった、2022年のゴールデンウィーク。3年ぶりに行動規制のない大型連休ということもあり、各地でにぎわいを見せていたが、飲食店の利用状況はどうだったのだろうか。そこで今回は、飲食店向けの予約管理や顧客管理サービスなどを提供している「株式会社TableCheck(テーブルチェック)」と「株式会社トレタ」がそれぞれ発表した調査データをもとに、ゴールデンウィーク中の飲食店の状況を探っていく。

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GW期間中は客足増加も、コロナ禍前の水準には届かず

今年は、4月29日~5月8日の10日間がゴールデンウィーク期間となった。テーブルチェック社が調査した、1店舗あたりの来店人数の週平均と前週比によると、連休が始まる前の4月18日の週(4月18日~4月24日)が33.9人で107.3%だったのに対し、連休が始まった4月25日の週(4月25日~5月1日)が38.9人で114.7%、5月2日の週(5月2日~5月8日)が48.4人で124.4%と、客足が増加傾向にあることが分かった。

2019年と2022年1月10日~5月8日までの1店舗当たり来店人数週平均の推移を示した表(「テーブルチェック」調べ)

トレタ社の調査でも、来店人数実数の前週比は、4月18日の週が103.65%、4月25日の週が116.61%、5月2日の週が122.47%(実数データは非公開)と増えており、忙しい時間を過ごしたという飲食店も多かったのではないだろうか。

しかし、コロナ禍前の水準まで客足が回復しているかというと、そうではない。テーブルチェック社の調べによると、2022年4月29日~5月8日の平均来店人数は49.4人で、2019年同期比(2019年4月27日~5月6日)は62.4%にとどまっている。トレタ社の調べでも、2022年5月2日の週の来店人数における対2019年同週比(2019年4月29日~5月5日)は77.8%だ。もちろん、2019年のゴールデンウィーク期間中は平日がなかったのに対し、2022年は平日が2日あったなど、異なる状況ではあるものの、コロナ禍前まで客足が戻ったとは言えない状況だ。

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1~2人客の来店はコロナ前の9割回復。一方で夜の客足が伸び悩む

利用人数や時間帯別の来店人数調査を見てみると、コロナ禍ならではの状況が明らかになってきた。トレタ社が2022年5月2日の週の来店人数を利用人数別で2019年の同じ週と比べたところ、1~2人は95.8%とコロナ前とほぼ変わらない一方、7~8人は60.5%、11人以上は39.9%と、人数が増えるほど回復していない様子が分かった。ゴールデンウィーク期間中、飲食店に対し人数制限が出ていた地域もあり、人数制限の解除が今後の団体客回復のカギとなりそうだ。

また、時間帯別の来店人数の2019年同期比では、11時~15時が88.4%、15時~17時が104.8%、17時~20時が75.4%、20~24時が63.1%という結果となった(トレタ調べ)。日中はコロナ前を上回る時間帯もあるが、20時以降は6割程度にとどまるなど、夜の客足に伸び悩んでいる様子がうかがえる。

ゴールデンウィーク期間中、飲食店を利用する客は増えたものの、未だコロナ禍前まで回復していないというのが実情のようだ。第7波を懸念する声も上がっており、引き続き感染対策を徹底しながらの営業となると見られる。一方で政府は外国人観光客の受け入れ再開を検討しているという。インバウンド需要の回復にも期待が高まっており、飲食店としては何とか客足回復につなげたいところだ。

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サトウカオル

ライター: サトウカオル

グルメ、ライフスタイル、ITとさまざまなジャンルの執筆を経験。現在は、ポップカルチャー系のウェブサイトでグルメ関連の記事を執筆中。趣味は、料理とネットサーフィン。ネットで気になった料理を自分流にアレンジして食べるのが最近のマイブーム。