箱庭療法体験レポート。話題の『ココロゴトカフェ』に行ってきた

2021年08月20日更新（2015年08月04日公開）食の体験レポート

Pocket

もっと気軽にカウンセリングを受けられる社会に

編集T：カウンセリングもひと段落というわけで、ここからは『ココロゴトカフェ』について詳しい話を聞かせていただきたいんですけど、そもそもこういう形態のカフェを開こうと思ったきっかけは？

新谷さん：カウンセリングってどこか敷居の高いイメージがありますよね。心理カウンセラーに相談するってなると、周囲の目も気になってしまう。でもこういうカフェみたいなリラックスできる空間なら、もう少し気軽に相談できるんじゃないかなって考えたのがきっかけです。

編集T：確かに、日本でカウンセリングを受けるとなると結構な勇気がいりますよね。アメリカでは一般的だと聞きますけど…。

新谷さん：そうなんです。例えばアメリカの大学では、一人ひとりにカウンセラーがつくと聞きますしね。でも日本人の場合は、本当に苦しくならないと受けに行こうとしない。そうではなくて、モヤモヤとしたものが胸にあるなぁ…って感じたら、気軽にカウンセリングを受けてほしい。誰かに話すことでラクになれることもありますしね。

編集T：開店から間もないですが、実際にはどんなお客様がいらっしゃるんですか？

新谷さん：私たちはカウンセリングのアカデミーを運営しているのですが、最初はその受講生の方がいらっしゃるだろうと思っていました。ところが開店してみると、一般のお客様もかなり多くいらっしゃってくれて…。たとえば仕事の合間に30分だけカウンセリングを受けていかれるビジネスマンですとか、お子さんと一緒にいらっしゃるママさんですとか。

編集T：そういうお客様たちの話を聞くうえで、大切にされていることはありますか？

新谷さん：とにかく話を聴くことですね。私たちから積極的にアドバイスをするのではなく、お客様が話すことを促し、話してもらうなかで自ら答えにたどり着いてもらう。人って自分で立ち上がれる力を持っているんです。私たちはそのきっかけになれればいいと考えています。

編集T：なるほど、だからカウンセラーの方は、「話を聴くプロ」と描かれたバッジをつけてらっしゃるんですね。

新谷さん：そうです。私たちってお客様から見たらまったくの第三者。だからこそ家族や友人とはまた違う、話しやすさがあると思うんです。もし悩みを抱えていたり、胸にモヤモヤとしたものがあるときは、気軽にココロトークをしにきてください。

編集T：今日は本当にありがとうございました。

メニューの説明を受ける久能。まだカウンセリングの涙を引きずっている様子

カウンセリングを終えたら、お待ちかねの食事タイム。久能が注文したのはワッフルサンドとスムージー。ワッフルサンドには9種類ものディップがつくなど、贅沢な味わいが楽しめます。

ちなみにフード、ドリンクメニューは、その日の気分に合った色を「赤・黄・青・緑」の4色からチョイスすることが可能。久能が選んだのは黄色のスムージー。黄色にはコミュニケーション力をアップさせる効果があるのだとか。

あれ？　すっかりご機嫌！？

野菜たっぷりワッフルサンド￥850（税別）

ビタミンたっぷり太陽色のフルーツスムージー Mサイズ￥550（税別）

食事を終えて、満足げな久能。料理の感想を聞いてみると……。

「こういったコンセプトカフェのお料理って、失礼ながらコンセプトのおまけだったり、雰囲気にお金を払うようなイメージがあったのですが、今回いただいたワッフルもサラダもドリンクも、お値段以上に美味しかったです。かつ、ほかのお店にはない要素がたくさんあるので、ご飯やスイーツ目当てに来るお客さんも、どんどん増えていくんじゃないでしょうか」

さきほどのカウンセリングでは、自分の中に眠っていた悩みが掘り起こされ、涙を見せていましたが、美味しい料理に癒されて、すっかり元気を取り戻したようです。では最後に、今日のカウンセリングの感想を久能に語ってもらったのでご紹介します。

「自分は雑草パンダみたいに冴えなく生きてくんだと思っていたんですけど、心の中では諦めきれてなかったんですね…。自分で悩みだとは思っていなかったことが引きずり出されて、なんだかスッキリとした気分です」