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「ミシュランガイド東京2023」発表会レポート。三つ星『神楽坂 石かわ』石川秀樹氏は個人賞も!

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ミシュラングリーンスターは12件。『レフェルヴェソンス』生江史伸氏が登壇

持続可能なガストロノミーを実践する最前線の飲食店・レストランの取り組みに光を当てるべく、一昨年から導入されたミシュラングリーンスター。ミシュランガイドの調査員が料理の評価と同時に、飲食店・レストランのサステナブルな取り組みを調査し、真に献身的かつ革新的な店舗をミシュラングリーンスターとして紹介している。今回は12軒が掲載された。

■ミシュラングリーンスターの評価を受けた12軒
『カンテサンス』(フランス料理/三つ星)
『シンシア』(フランス料理/一つ星)
『傳』(日本料理/二つ星)
『フロリレージュ』(フランス料理/二つ星)
『ラチュレ』(フランス料理/一つ星)
『ファロ』(イタリア料理/一つ星)
『ラ ペ』(フランス料理/一つ星)
『ヌー.トウキョウ』(フランス料理/一つ星)
『クローニー』(フランス料理/二つ星)
『NARISAWA』(イノベーティブ/二つ星)
『マ・キュイジーヌ』(フランス料理/ビブグルマン)
『レフェルヴェソンス』(フランス料理/三つ星)

記者会見に登壇した『レフェルヴェソンス』生江史伸氏(右)

中でも『レフェルヴェソンス』生江史伸氏は、掲載店発表会前の記者会見にも登壇。「ミシュラングリーンスターは料理以外の部分も含めて飲食店・レストランを評価しており、『ミシュランガイド』の多様性を感じさせる要素の一つとなっている。私たち料理人はまず、より良い食材の調達を目指しているが、ミシュラングリーンスターに選ばれるということはそれだけではなく、持続可能性を考えて社会の不平等や料理人の労働環境に対して取り組みを行っていることが評価されているのだと実感している」と語った。

さらに、日本各地の海に自ら潜りその実態を見ているという生江氏は、「この10年は特に海洋資源の枯渇を実感している。自然環境が変わっていくことで、調達できる素材も変わっていく。生産者に注文して食材が届くという関係だけではなく、私たち料理人は生産者やその周辺の環境まで影響を与えているということを考えながら店を営業しなければならない」ともコメントした。

コロナ禍を乗り越え、東京のグルメシーンを盛り上げる

日本ミシュランタイヤの代表取締役社長・須藤 元氏は、「訪日外国人観光客の個人旅行解禁や全国旅行支援も始まり、人々の移動が活発化している。外食を親しい方と共に楽しむことを待ちわびていたみなさんが『ミシュランガイド東京2023』のセレクションで新たな発見と感動を味わっていただくことを願っている」とコメント。

コロナ禍を乗り越え、東京のグルメシーンを盛り上げようという関係者や飲食店の情熱は、掲載店発表会の会場でも強く感じられた。

ミシュランガイド公式ウェブサイト
>>掲載店発表会の速報記事はこちら
>>昨年の「ミシュランガイド東京2022」掲載店についての記事はこちら

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河崎志乃

ライター: 河崎志乃

デザイン事務所で企業広告の企画・編集などを行なった後、2016年よりフリーランスライター、コピーライター、フードコーディネーター。大手出版社刊行女性誌、飲食専門誌・WEBサイト、サステナブル・シーフード情報WEBサイト、医療従事者向け会員制WEBサイトなど、あらゆる媒体で各業界のトップランナーへの取材・執筆を行う。