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飲食店のDX導入、関心は高いものの導入は進まず。ネックはコストとDX人材の確保

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画像素材:PIXTA

キャッシュレス決済やデリバリープラットフォームの活用など、飲食業界でもDXの波が押し寄せている。しかし、さまざまなメリットはあるものの、導入するのに二の足を踏んでしまうケースもある。一般社団法人レストランテック協会が行った調査によると、DXに対する関心は高くとも、コストや人材確保などを理由に導入に至らない実情があるようだ。今回はその調査内容を詳しく紹介していこう。

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■調査概要
調査対象:飲食店=全国20〜50代の飲食店勤務の男女511名 、ユーザー=全国20~60代の男女1,110名
調査期間:飲食店=2022年10月17日〜19日、ユーザー=2022年11月8日~12日
実施機関:一般社団法人レストランテック協会
※詳しい調査結果はこちら

飲食DXに「関心がある」は47%超だが、すでに導入している店舗はごく一部

今回の調査では、飲食店とユーザーに分けてアンケートを実施。飲食店に向けた質問の中では、まず勤めている飲食店のDXへの取り組み状況を聞いた。

DXにすでに着手しているという回答は、「取り組み、確かな効果を実感している」の1.6%、「着手しており、すでに効果を感じている」の2.9%、「着手しているが、まだ効果を感じていない」の4.9%、「関心があり、着手している」の6.5%。関心があるが着手に至っていない回答は「関心があり、具体的に検討している」の7.6%、「関心はあるが、まだ取り組めていない」の23.7%だった。これらの回答を合わせるとDX導入に前向きな回答は47.2%と約半分を占める。

一方「関心がなく、何も取り組んでいない」が32.3%、「わからない」が20.5%。これらの合計も約半数となり、導入に積極的な店舗と、そうでない店舗との温度差がうかがえる。

画像引用元:レストランテック協会飲食DX動向レポート2022

次に飲食DXの導入状況について、サービスの種類ごとにその進捗を聞いた。「かなり進んでいる」「やや進んでいる」の合計が最も多かったのが「会計・決済」の48.4%。約半数の店舗が、キャッシュレス決済などを導入していることがわかった。

2番目に多かったのがネット予約を含む「予約管理」の46.6%で、そのほか40%を超えたのが「モバイルオーダー」の40.5%と「売上管理」の41.3%。反対に低い分野である「配膳ロボット」の18.0%、「調理ロボット」の9.7%からは、ロボット導入の需要の低さがうかがえる。

画像引用元:レストランテック協会飲食DX動向レポート2022

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『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

ライター: 『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

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