老若男女を虜にする『酒トナデシコ七変化』。SNS映え重視の“ネオ大衆酒場”と侮るなかれ！

2023年04月17日更新（2023年04月17日公開）食の仕事人 , インタビュー , 飲食店経営のノウハウ , 内装・店づくり

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独自インタビュー独自取材居酒屋焼き鳥 Instagram

カウンター内で人力昇降機を引き上げる、店長の朝日雪月さん。背後の「手動ですが何か？」というイラストがまた笑いを誘う

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“会話のきっかけ”が散りばめられた店内。おひとり様も自然と笑顔に

カウンター付近で撮影を行っていると、何やら重たそうに手綱を引っ張るスタッフの姿が目に入った。料理やドリンクを2階に運ぶ配膳用エレベーターを動かしているのだが、これがまさかの人力なのだ。珍しい光景に思わず「大変そうだね、大丈夫？」などと、声をかけてしまう客も少なくないという。

「ひとりで初めての店に来たときって、どう過ごしたらいいか、多少戸惑う方もいらっしゃると思うんです。そんなときに、この人力昇降機が空気を和ませるいいきっかけになるのではと。実はずっと温めていたアイデアでした」

人力昇降機しかり、店内にはノスタルジーな装飾や昭和歌謡のBGM、多彩な日本酒セレクションなど、“会話のきっかけ”が豊富に散りばめられている。いつの間にかスタッフや近くのお客と会話が弾み、つい杯が進んでしまうおひとり様も少なくないだろう。親しみやすい接客も相まって、店全体に和やかな空気感が生まれている。こうしてコロナ禍でも、スタッフとの会話を楽しみに再訪するファンを増やしてきた。

「ここでは若いスタッフが元気に明るく働く、愛嬌のある店づくりを目指しています。あまり細かいことは言わず、基本的にスタッフにおまかせする方針にしているからこそ、成長や頼もしさを感じられますし、自由で活気のある雰囲気ができていると思います」

現在は客単価3,500円から3,800円にアップさせることを目標に、スタッフ一丸となって奮闘中だという。