坪月商57万円『焼肉一七三』が明かす! カウンター焼肉をヒットさせた極意とは?
おまかせコースをメインにしたカウンター焼肉にチャレンジ
『焼肉一七三』の客単価は8,500円。14坪24席の規模で月商800万円という好調な売上をキープしていることから、2022年3月には同じ恵比寿エリアに2号店『焼肉一七三 向山』をオープンさせた。
『焼肉一七三』はアラカルト注文が中心だが、おまかせのコース注文が好評だったことから、『焼肉一七三 向山』はコース注文をメインとしたカウンター焼肉店とした。6,500~1万2,500円の価格で3コースを揃え、そのほかにしゃぶしゃぶコース9,500円も用意。アラカルトメニューも用意しているが、コース注文率は80%に達している。
「量り売りとして提供していた塊の特上ハラミステーキがコースのメインディッシュ。和牛の焼肉のほか、和牛ロースの塩たたきやヒレ肉を合わせた土鍋ごはんなどを組み合わせ、肉割烹スタイルのコースを用意することで、1号店が摑みきれていなかった会食などの利用にも対応しています」
『焼肉一七三 向山』の客単価は1万2,000円。店舗規模は23坪32席で目標月商700万円を掲げている。店の認知度アップとともに段々と売上を伸ばしており、現在は月商500万円まで達成済みだ。
なお、『焼肉一七三』ではメニュー改定を検討しているというが、その狙いは客単価の引き下げにある。「焼肉メニューを絞り込む一方、同じ部位を塩とタレで提供し、味わいの変化を楽しめるメニューなどを投入するつもりです。ロスを軽減し、単価を抑えることによって客単価を8,500円から6,000円台まで引き下げ、リピート率と来店頻度アップにつなげたい」と稲見氏は言う。
原材料の高騰は外食業全体の課題だが、牛肉の仕入れ値はかつてないくらいに高まっており、焼肉店の収益を圧迫している。商品の提供方法を工夫することでその影響を抑えられることも、カウンター焼肉の強みと言えるだろう。
『焼肉一七三』
住所/東京都渋谷区恵比寿西1-9-2 ヤマビル1F
電話番号/03-6277-5528
営業時間/月~土および祝前日の日曜15:00~24:00(L.O.23:00)、日・祝13:00~22:00(L.O.21:00)
定休日/なし
席数/24
『焼肉一七三 向山』
住所/東京都渋谷区恵比寿南1-13-3 GOLDビル5F
電話番号/03-6452-4646
営業時間/17:00~L.O.22:00
定休日/日曜
席数/32
