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『キッサカバ』の「タコさんウインナー」1,500匹が話題! オフ会主催者、プロント広報を直撃

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『PRONTO 銀座コリドー店』。夕方に『キッサカバ』の暖簾がセットされると酒場タイムのスタートだ(画像提供:株式会社プロントコーポレーション)

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かつては1000匹だった? プロントに「タコさんウインナー」誕生の経緯を聞いた

では、「タコさんウインナー」500匹はどういう経緯で誕生したのか。『キッサカバ』を運営する株式会社プロントコーポレーションの広報に話を聞いた。

写真の「タコさんウインナー」10匹は539円(税込)。一匹一匹表情が違うのも楽しい(画像提供:株式会社プロントコーポレーション)

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「(タコさんウインナー500匹は)お客様にメニューを見て、楽しんでもらう仕掛けの一つとして導入しました。また、宴会需要にも適しているメニューとして開発しています」(株式会社プロントコーポレーション広報、以下同)

『キッサカバ』のメニュー。タコさんウインナーは10匹、20匹、500匹にて提供(画像提供:株式会社プロントコーポレーション)

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『キッサカバ』がターゲットとしているのは「すべての働く男女」。「品のある大人が集まり、適度な明るさの酒場でノリ良く飲みたい」というニーズに応える店作りを展開しているという。メニューにはタコさんウインナーの他にもユニークなネーミングの商品が多数見受けられるが、それらもエンタメ性を考えて設定したものだという。

例えば、「チューリップ唐揚げ」のフレイバー「危険なのり塩」の由来は、「歯にのりが付いて危険だから」であり、「オカンが作るハムエッグ」は、『キッサカバ』のコンセプトを考案した大阪出身のスタッフが「家庭の味」を表現する一品として名付けたものだ。メニューを手に取った客が「これは何だろう?」と興味を抱くように工夫されている。

「チューリップからあげ 危険なのり塩」1本198円(税込)。(画像提供:株式会社プロントコーポレーション)

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「タコさんウインナー」をメニューに掲載した2022年4月当初は、10匹、20匹、そして1,000匹(税込49,500円)での提供を行っていたという。ところが昨年夏頃、ある大食いファイターから「完食不可能」との意見が寄せられたことをきっかけに、500匹へと変更したのだそう。

以来、「タコさんウインナー」500匹は、全国の『キッサカバ』で数十件程度の注文を受けてきた。500匹のオーダーは来店3日前までの予約が必要。材料となるウインナーは、店舗毎に毎日発注するシステムになっている。

また、大量のウインナーに切り込みを入れて炒めるという、調理から提供までのオペレーションについてどのように効率化しているのか広報に尋ねたが、その点は非公開とのこと。最後に、Twitter上で「タコさんウインナーオフ会」が大きな反響を呼んでいることについて、提供する側の感想を尋ねた。

「大変うれしく思います。また、『タコさんウインナー』をきっかけに1人でも多くのお客様がお店に足を運んでくださればうれしいです」

店舗スタッフ同士でも「タコさんウインナーオフ会」は話題になっているという。なお、同店は「タコさんウインナー」に限りテイクアウトが可能だ。専用の大皿や桶を用意し、唯一テイクアウトを可能にしていることなどから「タコさんウインナー」を“特別な存在”として扱う『キッサカバ』の遊び心が感じられる。

「タコさんウインナー」500匹に魅せられたPandoraさんと、それを提供する『キッサカバ』。両者の想いが出合う6月10日以降、Twitterを始めとするSNSでオフ会の様子が伝えられるだろう。

これまで“映え”の演出には、色合いやデザイン、サイズ感などを強調するものが多かったが、「数」による演出も新たなヒットにつながることがわかった。飲食店におけるエンターテインメントの追求はとどまるところを知らない。

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タシロアキラ

ライター: タシロアキラ

大学の教育・研究の記事を中心に20年ほど紙媒体のライターとしてキャリアを重ねる。フリー転身を機に、趣味である食、スポーツ、ガジェットのジャンルでWEB記事執筆にも進出中!