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坪月商40万円を誇る笹塚『さささのさ』。“行きたい店の具現化”で街を代表する居酒屋に

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風情を残しながらも天井が高く広々くつろげる『さささのさ』2階席。最大20名の貸切も喜ばれている

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時間をかけた物件探しの中で、片桐氏が最もこだわったのは人通りがある路面店であること。

「路面店だとお客さまが中の様子をさっと見て、知り合いがいたら『ちょっと飲もうかな』と思えたり。逆に歩いている常連さんを見つけて、僕らから声がかけやすいという利点もあります」

『さささのさ』開業時の観音通り商店街は、長らくシャッターが降りたままの物件も多く、人通りもまばらだったが、徐々に個性的な飲食店が出店し始めた。昔ながらの商店が残り生活感がある北口の十号通り商店街に比べ、南口の観音通り商店街は飲み屋街としての印象が強くなってきたという。

「オープン当初は40代が中心だった客層も徐々に変化しています。笹塚エリアで一人暮らしする30代のお客さまや、女性同士で気兼ねなく飲みに来るお客さまが増えてきました」

名物料理の原始焼き(炭火焼き)。カウンター席の目の前で調理される迫力のライブ感が魅力。姿焼きや干物など、焼き物次第でバラエティ豊かに楽しめる

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月商600万円『さささのさ』名物は「原始焼き×おばんざい×料金一律の日本酒」

2017年の開店からコロナ禍を乗り越え、今では平均月商600万円を売る繁盛店となった『さささのさ』。同店は、居酒屋が好きな片桐氏自身が、飲みに行きたい店を具現化したという。

「居酒屋業態では名物料理の1点勝負だと、なんだか物足りない気がしています。だからメインとなる名物料理以外に、もう一つ食べるべき料理があって、そしてそれに合うお酒がある。この3つのバランスが揃っている店が僕の理想です」

同店ではライブ感を演出できる原始焼き(炭火焼き)を名物料理とし、脇役におばんざい盛り合わせ、そして料金を一律に設定しオトクに楽しめる日本酒という、3つをメインに構成されている。また前職から引き続き、元気で活気のある雰囲気づくりを大切にし、スタッフ一丸となってお客さまが楽しく飲める店づくりを目指したそうだ。

取材日の日替わりメニュー。名物料理の原始焼きとおばんざいは、季節や旬で変化がつけられる

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松本ゆりか

ライター: 松本ゆりか

東京でWebマーケターを経験した後、シンガポールへ渡りライフスタイル誌やWebメディア制作に携わる。帰国後、出版社勤務を経てフリーライターに。主に中小規模ビジネスや働き方に関する取材・執筆を担当。私生活ではひとり旅とはしご酒が好きなごきげんな人。