Z世代の飲食店探し、最も活用するのは「Instagram」。集客の要はインスタ予約にあり!?
株式会社RECCOOが、「Z世代の飲食店探し」をテーマにした調査レポートを9月27日に発表した。調査結果によると、Z世代(現役大学生)が飲食店を探す際に利用するサービスはInstagramが63.5%と最も多いことがわかった。
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「Instagram」が「食べログ」を大きく引き離す
レポートの結果によると「あなたが飲食店を探すときに最も利用するものを教えてください」の質問に、63.5%が「Instagram」と回答。2位「食べログ(13%)」、3位「グーグルマップ(10%)」に大きく差をつけた。また、「Instagram」を利用する理由として、「同世代の口コミが見(ら)れる(から)」との回答がほとんどだった。
続いて、「グルメ通の知らない人とグルメ通ではない知り合いの口コミ、どっちを重視しますか?」と質問したところ、「グルメ通の知らない人(44%)」よりも「グルメ通ではない知っている人(56%)」が多かった。Z世代は、投稿者の人物像が見えやすい情報に価値を感じていることがわかる。
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Instagramには「予約ボタン」設置が基本。複数経路の予約を一元化するサービスも
こうした調査結果からも、飲食店にとってInstagramによる予約体制を整えることは重要と言える。まず取り組んでおきたいのは「予約ボタン機能」の設定だ。Instagramから直接予約できるため、Instagramのアカウントを見たユーザーの予約を促ししやすくなる。「ビジネスアカウント(プロアカウント)」に変更し、プロフィールに「電話する」「予約する」といったボタンを追加すればよい。
またInstagramをはじめ、Facebookやグルメサイトなど複数のチャネルから予約を受け付けている店舗の場合、管理が煩雑になる可能性もある。こうしたケースでは、複数のチャネルからの予約を一元管理できるサービスも合わせて検討しておきたい。以下に、いくつかピックアップして紹介する。
■Resty
InstagramなどのSNSや「LINE PLACE」、Googleが提供している「Google で予約」、複数のグルメサイトなどと連携できる予約管理システム。飲食店の席在庫状況を主要グルメサイトに自動反映し、予約数の最大化をサポートしてくれる。また、中国で圧倒的利用率を誇る生活情報アプリとも連携しているのでインバウンド需要の取り込みを行うことも可能。
■集客コボットfor SNS Booster
今年10月に提供が開始された、席予約から情報取込・予約台帳管理までを包括した飲食店集客支援サービス。Google MapsやInstagramなどに席予約機能を設置し、集客の強化をサポートする。席の予約機能と予約台帳機能を担うだけでなく、今後の販促戦略に役立つ予約傾向のレポートを出してくれる。
■Square予約
FacebookやInstagramなどのSNS、Googleが提供している「Google で予約」などと連携できる予約システム。無料で導入でき、予約の受付・管理だけでなく、顧客管理、スタッフ管理、在庫管理、事前決済、POSレジなどの機能も利用できる。
■ebica
SNSをはじめ、「LINE」アプリ内の「LINE PLACE」、Googleが提供している「Google で予約」、10以上のグルメサイトなどと連携できる予約管理システム。業界初となる「グルメサイトコントローラー」で、24時間365日、飲食店の席在庫状況を主要グルメサイトに自動反映し、予約数の最大化をサポートしてくれる。また海外OTA(インターネット上だけで取り引きを行う旅行会社)とも連携でき、インバウンド強化にもおすすめ。
Z世代をはじめ、デジタルネイティブ世代は情報収集スキルに長けているといわれる。SNSでの情報発信や予約導線の確保が当たり前となった今、複数チャネルからの予約一元管理サービスなども上手に活用しながら、もれなく集客していきたい。
