飲食店ドットコムのサービス

2か月で坪月商40万円の『オモテサンドリア』。世田谷発「寿司とワイン」が表参道に挑む

LINEで送る
Pocket
follow us in feedly

『寿司とワイン オモテサンドリア』オーナー・綱嶋恭介氏

画像を見る

2019年に経堂で『酒ワイン食堂 今日どう?』を開業以降、三軒茶屋の『寿司とワイン サンチャモニカ』、学芸大学の『寿司とワイン サンフランスシコ』など、世田谷区を中心にドミナント展開してきた人気店が2024年4月、ついに表参道に進出。『寿司とワイン オモテサンドリア』はすでに月商1,000万円、坪月商40万円という好調ぶりだ。都市部での戦略の違いや手応えついて、代表の綱嶋恭介氏にうかがった。

>>飲食店の悩み「人手不足」を解消するには? 3つのポイントで採用活動を力強くサポート!

店は『ラ・ポルト青山』の地下1階

画像を見る

お客の流れの変化から勝機をつかむ。「寿司とワイン」を引っ提げ都市部に進出

新型コロナの感染法上の分類が5類に変わってから1年半、人々の暮らしは新たなステージへ移ったといっていいだろう。

「コロナ明けからお客さまの流れが変わった。都心に出店するなら、そろそろかなと睨んでいました」

2024年4月、表参道に『寿司とワイン オモテサンドリア』をオープンした綱嶋氏はそう語る。

綱嶋氏といえば、『酒ワイン食堂 今日どう?』(経堂)や『寿司とワイン サンチャモニカ』(三軒茶屋)、『寿司とワイン サンフランスシコ』(学芸大学)など、世田谷区を中心に人気ワイン酒場を次々と手がけてきた敏腕オーナー。かつては『塚田農場』を展開するエー・ピーカンパニーの執行役員を務め、その経営手腕はこれまでの店舗の成功実績を見ても明らかだ。

そんな綱嶋氏が「寿司とワイン」業態の4店舗目の場所として乗り出したのが表参道だ。コロナ禍が明け、世田谷エリアでドミナント展開してきた既存店の客の流れに、変化が見られたのがきっかけの一つだったという。

「売上は変わらず好調だったのですが、リモートから通勤・通学が中心の生活に戻ったことで、会社帰りのお客さまや学生の集まりが目に見えて増えたんですよね。経堂や三茶のような暮らしに近いエリアでそう感じるのだから、繁華街やビジネス街にはより大きな人の流れが戻っているはず。勝機があるなら、今だと踏みました」

店内はモノトーンを基調とした落ち着きのあるカジュアルな雰囲気

画像を見る

縁あって表参道の物件に出合い、ワインとの親和性の高さを直感した綱嶋氏はさっそく動き始める。まずは、これまでと同様に周辺の市場調査からスタート。客単価5,000円前後の同価格帯の寿司店がないか、「寿司×ワイン」を謳う競合店がないかなどをリサーチし、表参道店開業への解像度を上げていった。

近くにワインスクールがあったことから、ワインへのアンテナが高い客層が見込まれることも大きな後押しになり、挑戦を決意。勝算は見事に的中し、開業4か月で月商1,000万円を上げるほどの好調ぶりだ。

Pocket
follow us in feedly
飲食店ドットコム通信のメール購読はこちらから(会員登録/無料)
飲食店ドットコム ジャーナルの新着記事をお知らせします(毎週3回配信)
山本愛理

ライター: 山本愛理

フリーライター・エディター。WEBを中心に食にまつわる記事を執筆。 昔ながらの喫茶店から星付きレストランまで、美味しいものを通して幸せな時間を提供してくれる人の声と熱を届けるのが好き。空いた時間はもっぱらカフェ巡り。