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2か月で坪月商40万円の『オモテサンドリア』。世田谷発「寿司とワイン」が表参道に挑む

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「かにみそブリュレ」(699円)や握りの「煮はまぐり」(799円)など一部限定メニューも。ペアリングにはオレンジワインを

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ランチをフックにお客との接点をつくる

さらに『オモテサンドリア』では、意識的にランチにも力を入れた。なにせここは、都心3区の港区。「毎日のように街にあふれるランチ難民を囲わない手はない」と、海鮮丼を目玉に据え、コスパ重視のランチメニューを打ち出したのだ。

ランチメニューは事前に既存店でシミュレーションの上で決定

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一番人気は、サーモン、玉子、ネギトロ、炙りホタテにイクラが豪快にのった「オモテサンドリア海鮮丼 竹」(1,580円)。ごはんのおかわりも可能で、アジフライ、小鉢、お茶漬け、鹿児島県産の粗挽き茶が付き、LINE登録またはInstagramのフォローで200円引きとなれば、客が放っておくわけがない。1人のリピーターが新規客を次々と連れて訪れ、大手口コミサイトへの投稿数やその内容からも、評価の高さがうかがえる。

利益はさほど大きくないというものの、飲食店としての基本ともいえる「おいしい料理で客の空腹を満たす」ことにより、お客からの信頼を獲得。認知度アップにも大きく貢献しているといい、「力を入れてよかった」と、綱嶋氏は声を弾ませた。

メニュー例。ペアリングの可能性を広げたいと、珍しいワインの取り扱いも視野に入れる

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インバウンドに確かな手応え。今後の展開は?

最後に、「寿司とワイン」を始めて4年。表参道への出店を機に「この業態での海外進出へ確かな手応えを感じている」と語った綱嶋氏。

「とにかく、インバウンド客からの需要の高さに驚いています。初めは『あわよくば海外の方も来てくれたら……、ここでうまくいけば海外展開もあるかな』という気持ちだったのですが、想像を遥かに超え、予約だけで月に200名以上の外国人がお寿司を求めて来てくださる。いいパートナーが見つかれば、ぜひ国外でチャレンジしたい」

また、より幅広く、リーズナブルにワインを楽しんでもらえるよう、ワインのインポーター業への挑戦や、引き続きフランチャイズ展開にも意欲的だ。

8月1日には「寿司とワイン」の集大成として、『オモテサンドリア』横に客単価1.5万円ほどを見越した『鮨 suntos』をオープン。さらにアップグレードしたワインと寿司とのペアリングを提供する。これら2店が表参道の寿司・ワイン業態にどのようなムーブメントを起こすのか、大いに期待したい。

『鮨suntos』では、わずか11席のプライベート空間で25品のコースを展開

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『寿司とワイン オモテサンドリア』
住所/東京都渋谷区神宮前5-51-8 B1-G区画
電話番号/050-5448-5347
営業時間/平日12:00~14:30/17:00~23:00、土日祝12:00~15:00/17:00~23:00
定休日/不定休
坪数・席数/約25坪・38席
https://omotesandria.com/

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山本愛理

ライター: 山本愛理

フリーライター・エディター。WEBを中心に食にまつわる記事を執筆。 昔ながらの喫茶店から星付きレストランまで、美味しいものを通して幸せな時間を提供してくれる人の声と熱を届けるのが好き。空いた時間はもっぱらカフェ巡り。