住宅街でも坪月商40万円。『新宿 六』姉妹店『東高円寺呑場 ニコロク』に週5で通いたくなる理由
2024年2月に東京・東高円寺にオープンした『東高円寺呑場 ニコロク』。“居酒屋の不毛地帯”とも呼ばれる新宿6丁目で居酒屋『新宿 六』をヒットさせた株式会社SECONDの2店舗目だ。こちらも、都心から外れた住宅街にもかかわらず、わずか半年で坪月商40万円を達成する人気ぶり。オーナーの中村建人氏と店長の星義一氏に店づくりのポイントを聞いた。
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繁華街でなくとも、「美味しい料理」と「酒」「良い接客」でお客はついてくる
『新宿 六』の開店から4年。2店舗目にふさわしい物件を探していた彼らが巡り合ったのは、東高円寺の住宅街に位置する4.3坪の小さな物件だった。「こぢんまりしたサイズ感」「自己資金で出店できる規模の店舗」という条件に合致しており、中村氏、小林氏とともにグローバルダイニング出身の総料理長・小林秀明氏の家の近所だったことから、不思議な縁を感じて即断した。
繁華街とはいえないエリアで集客には多少の不安があったものの、似たようなエリアに出店した『新宿 六』での成功経験が決断を後押ししてくれた。「美味しい料理とお酒、良い接客があれば、徐々にお客様は来てくれるはず」という思いもあった。
店内の座席はカウンター7席、テーブル4席の最大11席。かつて35年間続いた小料理店だったという店舗の構造はそのままに、カウンターテーブルにはモルタル加工を施し、内壁は『新宿 六』と同じ深緑色で落ち着く色調に。内装は自分たちで仕上げてコストを抑え、東高円寺の雰囲気に合わせて、“ネオ居酒屋感”を出さずに小ぎれいにまとめた。
『新宿 六』より順調な立ち上がり、オープン半年で坪月商40万円を達成
客層は近隣住民が中心で、大半がリピーターだ。来店の頻度はかなり高く、多いと週5~6回通う人もいる。東高円寺には単身向けのマンション・アパートが多いため、女性の一人客も多い。なかには、初めての一人呑みと称して訪れる女性客も。風格のある老舗の居酒屋は、ふらっと一人呑みをするには勇気がいるが、『ニコロク』の佇まいは女性の一見さんでも親しみやすいのだろう。お客同士が仲良くなるケースもあり、地域の交流の場としても機能している。
回転率や顧客単価には課題が残るというものの、オープンから半年ほどで坪月商約40万円を達成。コロナ過も相まってオープン当初苦戦した『新宿 六』より立ち上がりは順調だという。
