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住宅街でも坪月商40万円。『新宿 六』姉妹店『東高円寺呑場 ニコロク』に週5で通いたくなる理由

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混雑時間帯をのぞき、普段は星氏がワンオペで運営

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良い接客には良い人材。楽しく働ける環境づくりで低離職率を実現

接客では、できる限りお客の名前を覚えることを徹底している。店員に名前を覚えてもらうことで、店への愛着を強めるお客も多いようだ。

良い接客には良い人材も欠かせない。スタッフの採用にもこだわり、接客が好きで感じの良い人を仲間に迎え入れる。育成で意識しているのは、常にチャレンジできる環境を用意すること。店舗運営や料理、内装について、スタッフに積極的に意見を聞き、良いアイデアがあれば取り入れる。「日常業務だけではマンネリ化し、視野が狭くなってしまう。『次にすべきことがある』『新しいことをやっていこう』という成長意識をもってもらいたい」と中村氏。そうした施策が、進学・卒業以外での離職がほとんどない職場の実現にも繋がっている。

『ニコロク』は、経営が安定するまで星氏が店長として運営する予定だが、SECONDの今後の拡大に向けて、新人店長・店舗責任者を育成する場としても捉えている。店舗が狭く、調理・ドリンク・接客・会計を一人で対応できる規模のため、マネージャー職へのステップとして経験を積んでもらう算段だ。

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三店舗目となるバーも開業予定。どんな業態でも運営の軸は変わらない

今後について、中村氏はこう語る。

「以前の小料理店のように、長い目で見て細く長く愛される店にしていきたいですね。単体では採算度外視になるかもしれませんが、たとえば、北海道から取り寄せた美味しい食材を使った逸品を提供するなど変化をもたせて、地域に還元していきたいです」

営業や広告に費用をかけすぎず、通ってくれているお客を楽しませ続ける努力をするのが、立地に関係なく愛される理由なのだろう。

SECONDとしては、9月中旬、恵比寿に3店舗目となる新店舗をオープンする予定。業態は居酒屋要素やカジュアル要素を取り入れたバーを予定しており、新しいジャンルへの挑戦となる。「前職のグローバルダイニングでも、多様なコンセプトの店舗がありつつも運営の軸はすべて一緒だったので、抵抗なくいろんなことをやっていきたいと思えているのかもしれません」と話す中村氏。「美味しい料理」「良い接客」を大事にする根底がブレなければ、きっとどんな業態でもお客を楽しませることができるはずだ。

『東高円寺呑場 ニコロク』
住所/東京都杉並区高円寺南1-24-9 堀内ビル 1F
電話番号/03-6687-9060
営業時間/月~日17:00~25:00(L.O.24:00)
定休日/年末年始
坪・席数/4.3坪・11席(カウンター7席、テーブル4席)
https://www.instagram.com/nikoroku_higashikouenji/

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吉田真琴

ライター: 吉田真琴

大手通信会社で法人営業・企画として勤務したのちに、フリーランスライターとして独立。食べることが大好きなことから、日々おいしいご飯屋さんを探すのに奔走している。執筆ジャンルは、グルメ・ビジネス・エンタメなど。書くことを通じて豊かな生き方を模索中。