『牛角』女性半額キャンペーンが炎上。「男性より食べる量が少ない」データが実施背景
大手焼肉チェーン『牛角』が、9月2日より「女性限定の半額キャンペーン」を開始した。これに対し、SNSなどで「男性差別だ」といった声が相次ぎ一部で炎上。今回は『牛角』が実施しているキャンペーンの概要と、この企画がスタートするに至った背景、SNSでの反応などを紹介する。
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女性のみ半額に「男女差別だ」「もう行かない」の声
『牛角』 が実施しているのは、9月7日にさいたまスーパーアリーナで開催される「TOKYO GIRLS COLLECTION」への出展を記念したキャンペーン。 9月2日から12日までの期間、公式アプリ会員かつ月曜~木曜の事前予約限定で、食べ放題の「牛角コース」「堪能コース」が女性のみ半額になるというもの。例えば、「牛角コース」食べ放題を男女2名で利用した場合、本来なら7,876円のところ、割引が適用されると5,907円になり、1,969円お得になる。
このキャンペーンに対し、SNSでは「どうして女性だけ? 男性差別だ」「性別が異なるだけでサービスが変わるのはおかしい」「こんなことする店にはもう行かない」といった声が相次いだ。
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「食べ放題で女性は男性より肉4皿分少ない」というデータが実施背景
『牛角』によると同キャンペーンは食べ放題での注文量が、女性は男性に比べて肉4皿分少ないといったデータを背景にスタートした。また物価高の影響で外食における支出を躊躇する人が増えている中、“たまの贅沢を節約しつつ思いっきり楽しみたい”という人に、お得な焼肉食べ放題を楽しんでほしいという思いもあるという。公式発表でも「女性だけの利用はもちろんのこと、男性も含めたみなさまで、お得な焼肉食べ放題を心ゆくまでお楽しみください」と女性だけでなく、男性も含めて楽しんでほしい旨が記載されている。
キャンペーンへの反対意見がある一方で、「こんなことでいちいち差別だとか言うのはどうなの?」「データをもとにした割引であって、差別的な意図はないと思う」「女性客を増やしたい企業の戦略だから、まったく問題ない」という声もあがっている。
いまだにSNSではこの騒動についての議論が続いているが、すでにキャンペーンは開始しており、食べ放題をお得に楽しんでいる人の声も多く聞かれる。
今回『牛角』は、たくさんの人にお得に楽しく食事を楽しんでほしいとキャンペーンを実施したにもかかわらず、炎上してしまった。今のご時世、年齢や性別などによってサービスを変える場合は、企業としての実施背景やスタンスをしっかり示しつつ、表現方法にも細心の注意を払う必要がありそうだ。
