中目黒で平均月商900万円の居酒屋『魚の花』。「駅からの距離」をものともせぬ顧客吸引力
素材の持ち味を生かした料理の数々。高知から直送される食材も味わえる
海鮮料理が自慢の渋谷『魚屋 豪椀(さかなやごうわん)』、松陰神社前のイタリアン『クロフネ(現Gigio)』で腕を磨いた篠田氏が手がける料理のコンセプトは、シンプルな和食と、シンプルなイタリアン。
訪れる人の多くがオーダーする「おまかせ刺身7点盛り」(1,380円)や「躍る!!車海老」(380円)、分厚くカットした大根をハマグリ出汁でじっくりと炊き上げる「ハマグリ大根」(980円)はオープン以来の3大名物だ。
旬の食材をメインにした日替わりメニューも充実しており、取材時(2024年12月)は「苺とブッラータ」(1,280円)や「あん肝 ニラ醤油」(980円)、「牡蠣のペペロンチーノ」(1,680円)など冬らしい料理が並んだ。
さらに新しい取り組みとして、今秋から高知の契約農家や契約漁港から直送される野菜、魚介類を使ったメニューがスタート。この日は、刺身盛り合わせに産直の魚が使われたほか、まるまると育った米ナスや太刀魚、松川鰈(カレイ)などが登場した。
「毎朝水揚げしたばかり魚や、収穫したての野菜がその日の営業前に届きます。ツテをたどって生産者の方をご紹介いただき、現地にも行ったのですが、高知の食材は本当においしいんですよ。採れたてのミョウガなんて、水分をたっぷり含んでいてみずみずしい。米ナスはラザニア風に仕立てたメランザーネや、ステーキにしておろしダレで食べるのもうまいです」
ドリンクはビール、ワイン、日本酒、焼酎とひと通り揃え、サワー類やお茶割も豊富。料理もドリンクも、その日の気分で選べる多彩なラインアップは、繰り返し足を運びたくなる理由の一つといえるだろう。
