坪月商54万円の『錦糸町ジンギスカン オクノ羊ヤ、』。異業種参入でも成功できた“効率術”
2022年7月、錦糸町にオープンした『錦糸町ジンギスカン オクノ羊ヤ、』。駅から徒歩10分ほど離れた閑静なエリアにありながら、12.5坪・28席で現在の月商は約680万円、坪月商約54万円を売り上げる繁盛店だ。同店を手掛けたのは、不動産業を軸として、障がい福祉や在宅医療を展開する株式会社アクセット。飲食業未経験・異業種からの参入でありながら『錦糸町ジンギスカン オクノ羊ヤ、』を皮切りに、現在錦糸町エリアで4店舗5業態を展開している。アクセット代表の椎名健仁氏と飲食事業部マネージャーの野村圭太氏に話を聞き、異業種からの参入で繁盛店を生み出すことができた理由を探った。
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障がいグループホームの運営や、不動産賃貸管理事業から「飲食」に参入したワケ
2017年に不動産管理会社として創業し、2021年には障がい祉事業もスタートさせたアクセット。不動産賃貸業を行う中で、つぶれてしまう不動産の引継ぎを受けることもあり、その中で出合ったのが現在『錦糸町ジンギスカン オクノ羊ヤ、』が店を構える4階建てのビルだった。
「ビル一棟の賃貸料がかなり安くて、これなら自分たちで何かできると思ったんです。自分自身食べるのが好きで、いつかは飲食店をやりたいと思っていたので、会社6期目にして飲食業に挑戦することにしました」と椎名氏はその経緯を明かす。この時点で飲食業界の知り合いはゼロ、椎名氏を含め飲食経験は「学生時代のアルバイトのみ」というスタッフばかりだったという。
まず椎名氏が業態として思い浮かんだのは、自身の好物である焼肉だ。しかし競合が多い業態でもあり、競争に打ち勝つのは難しいと断念した。そこから思い至ったのが、再びブームの兆しを見せている「羊肉」だ。錦糸町にジンギスカンのお店は1店しかなく、競合が少ないため、「素人の自分たちでも挑戦できるのではないか」と椎名氏は判断した。

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