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新宿横丁内で坪月商94万円。『琉球チャイニーズ シシシ』の“目的客を増やすメニュー”とは?

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『琉球チャイニーズ シシシ 新宿本店』統括料理長の倉橋朋希氏

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「“おいしさ”と“上質”を手軽に日常の一コマへ」をコンセプトに、2022年に開業した「新宿横丁」。6店舗が入居するこの横丁内に2024年10月に新たにオープンし、5坪で坪月商94万円を叩き出す繁盛店が『琉球チャイニーズ シシシ 新宿本店』だ。中国料理に沖縄のエッセンスを織り交ぜた創作料理と、ナチュラルワインや泡盛の取り合わせが評判で、夜は予約のみで1.5~2回転し、月商470万円を売り上げている。統括料理長の倉橋朋希氏に、お客を呼ぶ店づくりについて取材した。

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新宿駅東口から徒歩3分。「新宿横丁」内に店を構える

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新宿といえば東京の中でも特にインバウンドが多いエリア。新宿横丁でも外国人客の姿が見られるが、『琉球チャイニーズ シシシ 新宿本店』の客層は95%が日本人。しかも、9割以上を20~30代の若い女性客が占めている。

同じ新宿エリアでも、歌舞伎町の方はディープなイメージがあるが、新宿横丁のあるあたりは駅や百貨店に近いこともあって治安がよく、女性が安心して飲める雰囲気であることも選ばれる理由のひとつだろう。

中国料理歴25年。地方の横丁での成功経験も活かした店づくり

「横丁という場所で、中国料理店をやるのは他店と被りにくい反面、インバウンドを狙うなら難しい」と語るのは、同店の立ち上げから携わっている倉橋氏。中国料理を業態の軸としたのは、倉橋氏が『鼎泰豊』をはじめ中国料理店で25年経験を積んできたという理由が大きい。その店づくりにも前職での経験が大いに活かされている。

というのも、倉橋氏は前職で岐阜駅前にある岐阜横丁内で小籠包と餃子が売りの酒場を経営し、ヒットさせた実績をもつ。看板商品の小籠包をはじめとした本格的な点心に加え、フルーツを飾ったカラフルな「豆花」を食べ放題で提供するなどビジュアル的にも映えるメニューを開発し、話題を呼んだ。

店舗はカウンター14席。スタッフ3~4人で営業する

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笹木理恵

ライター: 笹木理恵

飲食業界専門誌の編集を経て独立。スイーツ・パンからフレンチ、ラーメンなどまで、食のあらゆるジャンルを担当。飲食専門誌を中心に、一般雑誌やWEB、書籍などで活動している。「All About」「Yahoo!ニュース個人」でも執筆中。 https://foodwriter-rie.com/