新橋で月商2,500万円の居酒屋『魚豪商 コダマ』。繁盛の裏に隠された口コミ戦略とは?
2023年6月に新橋で開業した『魚豪商(うおごうしょう)コダマ』は、33坪の店舗ながら平日2.5回転を誇る繁盛店だ。開業わずか2年で月商2,500万円、坪月商75万円を記録するなど、激戦区・新橋で圧倒的な人気を獲得している。その成功の鍵とは何か? 店長の小玉邑椰氏に話を伺った。
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飲食未経験から新橋の人気店へ! 『魚豪商 コダマ』の挑戦
新橋といえば“呑兵衛の聖地”として知られ、新旧の居酒屋がひしめくエリア。その中でも特にディープな雰囲気が漂う新橋西口通りに『魚豪商 コダマ』はある。
同店を運営するのはヤキオグループ。同グループは、株式会社オン・ザ・プラネットが2017年に飲食事業としてスタートさせ、『魚焼男 新橋本店』を皮切りに、現在新橋で9店舗を展開(2025年6月時点)し、どこも予約困難な人気ぶりだ。
小玉氏は元々同社で営業職に従事していたが、2021年に飲食事業に参入。飲食経験ゼロからスタートし、グループ4店舗目となる初の路面店『魚豪商 コダマ』を牽引するまでに至った。店名は小玉氏の姓にも一部由来する。
「ヤキオグループは僕と同様に、飲食経験ゼロのメンバーばかりで立ち上げました」と話す小玉氏。未経験のメンバーばかりだったからこそ、チャレンジ精神が掻き立てられたのだろう。「現在、どんな店のどんな料理が喜ばれているのか」と、新橋をはじめ、各地の人気店、話題店の内装やメニュー構成、価格設定を徹底的にリサーチし、顧客ニーズを反映した店づくりを進めた。
2024年5月時点で最高月商1,500万円だった同店は、わずか1年で月商2,500万円を達成。その背景には、大手口コミサイトを活用した集客戦略があった。
「新橋のお客様は会社員が多く、グルメサイトを参考にする傾向が強い。1年目はサイトの活用が不十分でしたが、名店のページを参考に文章や写真を改善し、コース料理の導入で団体需要を取り込みました」
現在、口コミサイトの店舗ページでは「新橋駅4分」「三大名物」を強調し、「日本酒振る舞い酒」や「20時15分以降のハッピーアワー」といった特典もわかりやすく掲載。人気コースの詳細もトップページにまとめ、初めて訪れる客にも店の魅力が伝わる構成になっている。
「まずは足を運んで、ひと口でも召し上がっていただかなければ何もはじまらない。その上でどうやってお客様を満足させるか、これはもう、日々勉強とチャレンジの繰り返しですね」
