新橋で月商2,500万円の居酒屋『魚豪商 コダマ』。繁盛の裏に隠された口コミ戦略とは?
豊洲直送の鮮魚と手頃かつ多彩な料理で顧客を魅了
お客を満足させるための最大の武器は、ヤキオグループの強みでもある鮮度抜群の鮮魚だ。仕入れ担当者が毎朝豊洲市場へ直接出向き、その日ごと状態の良い魚を目利きして仕入れている。「刺身盛り合わせ」(厳選六種1人前1,320円~)をはじめ単品の刺身は各種638円〜とハイコスパ。日替わりのおすすめには、気の利いたコメントも添えられている。
さらに『魚豪商コダマ』ならではの名物として用意したのが、旬菜&鮮魚の天ぷら(単品209円~)。鮮魚だけでなく、定番の野菜や旬の味覚などバランス良く取り揃えており、「天ぷら盛り合わせ五種」(1,628円)も好評だ。
もう一つの名物「コラ豚(コラーゲン豚)」(1,408円)は、豚バラ軟骨をじっくり煮込んだ一品。以前は「豚バラ軟骨の角煮」として提供していたが、魚メインの店という印象から注文が少なかった。そこで「コラ豚」と名前を変更し、“コラーゲンたっぷり”をアピールしたところ、注文が急増。こうした工夫が新たなファンを生み、売上アップにもつながった。
近隣店舗の単価や、新橋で飲み歩く人のニーズ、そして頻繁に来てもらいたいとの思いから、料理やドリンクの価格は低めに設定しており、客単価は4,500円前後。すぐに提供できる“あて”には「自家製ニラキムチ」(429円)や「ホタルイカ沖漬け」(429円)など、500円以下の品も豊富だ。
また、牡蠣にも力を入れており、各産地から選りすぐった牡蠣は天ぷらでも楽しめるほか、「生牡蠣3種食べ比べ」(1,628円)もおすすめだ。
ドリンクは「生ビール」(638円)、「ハイボール」(528円~)、「サワー類」(429円~)など幅広く、ソフトドリンクも「強炭酸水」(319円)から「蜂蜜レモンソーダ」(528円)まで充実。飲酒しない客にも配慮したラインアップだ。
