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若者が集う下北沢で“オトナ居酒屋”。『D-DRAGON』が狙う「セレカジ」ニーズとは?

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写真左から、『D-DRAGON』を運営する株式会社ジプシー代表の宮本潤一氏と専務の杉山一道氏

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2025年4月にオープンした『D-DRAGON』は「若者(コドモ)がオトナになれる居酒屋」を業態コンセプトにしている。店を構えているのは「若者の街」として知られる東京・下北沢。そこで“オトナ居酒屋”を打ち出した狙いについて、同店を運営する株式会社ジプシーの代表・宮本潤一氏と専務・杉山一道氏のお二人にうかがった。

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新天地で自社の強みを活かすために考案した業態コンセプト

小田急線の地下化にともなって線路跡地の再開発が進む下北沢。小型の古着店や雑貨店が建ち並び、小劇場、ライブハウスなどを擁する「サブカルの街」としてのイメージが強かった下北沢だが、近年は渋谷、原宿に代わる「若者の街」として盛り上がっている。

外食マーケットにおいても20~30代をターゲットにした居酒屋、カフェ、スイーツショップが続々と誕生しているが、その中で2025年4月にオープンした『D-DRAGON』はやや異色なスタイルを打ち出している居酒屋だ。

下北沢駅東口エリアに新設された外食店ビルの3階に入居する『D-DRAGON』

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業態コンセプトは「若者(コドモ)がオトナになれる居酒屋」。

同店を運営している株式会社ジプシーは『魚がし どまん中』を主力業態として東京都内に居酒屋9店を展開。従来は高田馬場、秋葉原、赤坂などのJR山手線内を出店エリアとしており、各店の客層は30~50代の男性オフィスワーカーをメインにしている。

『D-DRAGON』は同社初のJR山手線外の出店で、ターゲット層も既存店とは異なる20代後半~30代の男女に設定。「既存店は当社が得意とするエリアで勝負してきましたが、それだけでは成長に限界があります。新天地で自社の強みをどう活かすか。その点を考え尽くし、導き出したのがこの業態コンセプトでした」と同社代表の宮本潤一氏は説明する。

エントランス脇のスペースに設置した立て看板。店名の『D-DRAGON』にかけたユニークな注意書きによってお客の関心を惹いている

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栗田利之

ライター: 栗田利之

フリーランスの記者として、15年以上にわたって外食経営誌の記事を執筆。大手、中堅の外食企業や話題の繁盛店などを取材してきた。埼玉県下を中心に店舗網を拡げている「ぎょうざの満洲」が贔屓の外食チェーン。