“野毛飲み”をけん引するネオ中華『AM:PM』。“映え一辺倒”を脱し月商700万円
ネオンサインが光るイマドキの空間で、ネオ中華が楽しめる『AM:PM(エーエム・ピーエム)』。古くからの飲み屋街として有名な横浜市の野毛で、若者を惹きつける店としても注目を集め、平日100人、週末200人を集客し、30坪で月商700万円を売り上げる。経営する株式会社Def eat(デフイート)は、関内・野毛エリアで『CHARCOAL STAND NOGE(チャコールスタンド野毛)』や『吟味シテ醸ス(ギンミシテカモス)』など個性的な酒場を展開する。代表取締役・高村峻允氏に、野毛で吸引力のある店をつくるために大事なポイントを取材した。
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関内・野毛で個性的な飲食店10店をドミナント展開
『AM:PM』の開業は、2021年10月。コロナ禍で撤退したテナントの跡地を、30社のコンペを勝ち抜いて獲得した。株式会社Def eatは、『関内もつ肉店』をはじめ関内エリアに10店舗をドミナント展開する飲食企業だ。代表の高村峻允氏が2012年に友人と起業し、現在は地元の同級生5人が経営に携わる。起業時から「3年で3店舗。実店舗だけでなく、フードビジネスに関わることは色々やる」というスタンスで、現在は飲食店のほかスポーツやエンタメ業界でのフードサービス、キッチンカー事業も展開している。
「もつ焼き」「洋風バル」など、若者の支持を集める店舗を次々と手掛ける
新規出店に対し「業態は、物件ありきで決めます。建物のポテンシャルを活かした店づくりを行ない、同じ屋号の横展開はあまりしません」と高村氏。そうした店づくりのきっかけとなったのが、2013年に開業した2店舗だ。創業当初は、創業店『もつ肉店』の屋号で店舗展開しようと考えていたため『弁天もつ肉店』としてスタート。しかし、1号店と距離が近く、居抜き店舗で物件とコンセプトがマッチしていなかったことから、半年ほどで『CHARCOAL STAND BENTEN』にリニューアルした。もつ焼きの要素は残しつつ、洋風バルの要素を取り入れたこの業態が、関内エリアのワーカーに刺さり大ヒット。メディアでも紹介され人気店となる。
その後、2016年に開業した『CHARCOAL STAND NOGE』も、同社の代表的な店舗に成長。古い倉庫をリノベーションした店舗で、古さを逆手に取りヴィンテージ感のある炭焼きのバルとしてオープンした。その後に続く「若者に受ける店」の原点となり、最近2階を増床したこともあり、月商はスタート時の700万円から1200万円にまで伸長している。
