パドラーズ発の“二毛作”タイ料理店『オレンガタン』中野。人を集める「シェア」と「共感」の伝播
渋谷『パドラーズコーヒー』の姉妹店、『ルー』(中野)が、2024年10月より“二毛作”営業をスタート。18時以降はタイ東北部の料理がバースタイルで楽しめる『ORANGUTAN(オレンガタン)』へと舵を切った。なぜカフェがタイ料理の提供を始めたのか? 二毛作の真意とは? 株式会社パドラーズ代表・松島大介さんに話をうかがった。
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人気カフェの夜の顔は、ニュースタイルのタイフードレストラン
東京を飛び越え、今や日本のカフェシーンを語る上で欠かすことのできない存在といえる渋谷区西原の人気コーヒーショップ『PADDLERS COFFEE(パドラーズコーヒー)』。その姉妹店として2021年にオープンしたカフェ『LOU(ルー)』(中野)が昨年10月、18時以降は『ORANGUTAN(オレンガタン)』と名を変え、タイ料理店として営業するとリリースされた時には、多くの人が驚きを覚えたことだろう。
「『なんでカフェがタイレストラン?』って思いますよね(笑)。でも、僕の店づくりの原点は『人が集まる場をつくり、シェアする』こと。その中心となるツールが違うだけで、自分の中では自然な流れでした」
株式会社パドラーズの代表・松島大介さんは、笑顔を見せながらも芯のある言葉でそう語った。
『オレンガタン』は、タイの中でもチェンマイやイサーンなど東北地方と呼ばれる地域の食に特化したレストランだ。発酵の心地よい酸味やハーブの香り、フレッシュな辛味を生かした軽やかでありながらも奥深い品々は、日本人が一般的に“タイ料理”というワードから連想する力強い味わいとはまったく違う、新たな体験をもたらしてくれる。
ポーションは1〜2人前程度の小皿に抑え、ドリンクにはナチュラルワインやビール、オリジナルカクテルをラインアップ。カフェ『ルー』とのいわゆる“二毛作”であることに加えて、バー感覚でタイ東北部の料理が楽しめるという点でも、新しいタイフードレストランのスタイルといえる。
