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パドラーズ発の“二毛作”タイ料理店『オレンガタン』中野。人を集める「シェア」と「共感」の伝播

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“店”は変わっても、スタッフたちの親しみやすい距離感は『ルー』と通ずるものがある

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キーワードは「共有」と「共感」。飲食店を媒介に人の距離は縮まる

「人が集まる場をつくり、シェアする」——。東日本大震災をきっかけに、大都会・東京にもそんな場所が必要だと強く思うようになったという松島さんは最後に、飲食店はその役割を果たせる存在だと語った。

長く暮らした米・ポートランドでの経験から、最初はコーヒーショップというかたちでのアウトプットだったが、媒介ツールがタイ料理に変わっても、描くビジョンは同じだ。

「飲食って、人と人との距離を一気に縮めてくれると思うんです。僕自身は、コーヒー屋やタイ料理店の代表でありながら、コーヒーが淹れられるわけでも料理が作れるわけでもありません。でも元共同代表の加藤(健宏)が淹れるとびきりおいしいコーヒーだったり内山さんの料理だったり、僕が好きなものを共有したら、共感して集まってくれる人がいる。そういう人たちと一緒に、みんなで最高に楽しめる場でありたいですね」

『オレンガタン』仕様のテーブルにはロゴマークが

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二毛作にしたことで、営業時間が短くなった『ルー』では、限られた時間をより良いものにしようという能動的な動きが生まれた上、夜営業への“迷い”がなくなった『オレンガタン』のスタッフたちの表情はより生き生きと輝くように。

「今は、心の底から自信を持って、夜の『ルー』……つまり『オレンガタン』に来てほしいといえる」。そう口をそろえる松島さんとスタッフたちは、誰よりもこの場所を楽しんでいるようだ。

『ORANGUTAN(オレンガタン)』
住所/東京都中野区中野5-53-4
電話番号/03-3387-0888
営業時間/18:00〜23:00
定休日/火曜、水曜
席数/26席
https://www.instagram.com/orangutan_nakano/

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RIN

ライター: RIN

カフェライター・エディター。街の小さな一軒からトレンドカフェ、昔ながらの喫茶店まで、カフェという場を通じて幸せを提供してくれる人の声と熱を届けるのが好き。ライフワークは"スコーンの人"(IG:@rin_125)。