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新宿『西口酒場ホームラン』が逆転の満塁本塁打! レトロポップ居酒屋で月商1,000万円の快進撃

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写真左から代表・杉岡聡行氏、料理長・キングくん、スタッフの似鳥氏

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新宿『西口酒場ホームラン』は、23坪で平均月商850万円を叩き出す人気店。競合が多い立地、不利とされる地下に構えながら、なぜここまで繁盛しているのか? その秘密を、代表の杉岡聡行氏に聞いた。

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開幕ダッシュ失敗も、チラシからTikTokまで総力戦で巻き返し

『西口酒場ホームラン』があるのは、都営大江戸線・新宿西口駅から徒歩2分、各線新宿駅からも徒歩圏内。靖国通りに面した一等地だが、地下1階という立地条件もあり、2023年の開店当初は集客に苦戦。「初月の売上は250万円だったかな。オープンから数か月間は従業員の給料を払えるかどうか……という状況でしたね」と杉岡氏は振り返る。

ファサードにはネオンや提灯を設置し、入りやすさを演出(画像提供:西口酒場ホームラン)

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とにかく店を知ってもらわなければ何も始まらない。ビルの前に立っての呼び込み、周辺企業へのビラ配りやポスティング、口コミサイトの活用、InstagramやTikTokへの定期投稿――思いつく限りの方法を次々と試した。すぐに結果が出たわけではなかったが、呼び込みで声をかけた人が後日「飲みに来たよ」と顔を出してくれるなど次第に常連客が増え、ようやく採算が取れるようになったのは開店から半年ほど経った頃だった。

さらに2024年11月からはランチ営業もスタート。客層が広がるとともに売上も大きく伸び、翌12月には目標としていた月商1,000万円を達成した。その後も勢いは衰えず、現在も平均月商850万円を維持しているという。

ルーキーオーナーながら本塁打連発! 初挑戦で大ヒット店爆誕

実は、杉岡氏が飲食店を経営するのは初めての挑戦。知人から「この場所で飲食店をやってみないか」と声をかけられたことに加え、同級生で以前から飲食業界で働いていた現店長の小友良平氏の存在、そしてピン芸人としても活躍する現料理長・キングくんを紹介されたこともあり、「やってみよう」と決断したのだとか。

面白いのは、杉岡氏をはじめスタッフのほとんどが「特に野球ファンではない」ということ。店名の由来を尋ねると、「新宿でホームランをガンガン打ちたいと思って」と笑顔で答えた。

限られた資金をやりくりし、店名ロゴのネオンや各チームのユニフォームを飾るなどして、どこか懐かしくもポップなネオ大衆風の空間を作り上げた。今では、自然と野球ファンが集まる店にもなっている。

客層は時間帯によって異なり、オープンから9時まではSNSなどをきっかけに同店を知った若い女性が中心。一方、遅い時間帯には深夜まで仕事をしていた人に加え、2軒目、3軒目に利用する人も多いという。

内装はいたってシンプル。壁面をネオンと野球チームのユニフォームが彩る(画像提供:西口酒場ホームラン)

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河西みのり

ライター: 河西みのり

フリーランスで活動するライター&インタビュアー。現在はソーシャルメディアや業界紙など多岐に渡り執筆。飲食店取材からレシピ本の編集、お取り寄せカタログのコピーまで“食”にまつわる分野を得意とする。