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池尻大橋『るつぼ』、〆蕎麦で中目尻エリアを席巻。今ウケる“大人居酒屋”のつくり方

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『るつぼ』店主の西村彰太氏

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2024年7月のオープン以来、旬の食材を生かした和食ベースの一品料理とナチュラルワイン、さらに“〆蕎麦”でファンを魅了している『るつぼ』。店主の西村彰太(にしむら・しょうた)氏は30歳でアパレル業界から飲食業界に転身し、渋谷の名店『並木橋なかむら』で料理や経営を学んだ経歴を持つ。その経験は、現在の店づくりにどのように生かされているのだろうか。具体的な手法や独自のアイデアについて話を伺った。

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やっと出合えた「中目尻」エリア、山手通り沿い、路面店の居抜き物件

『るつぼ』が位置するのは、東急東横線・中目黒駅から徒歩15分ほど、また東急田園都市線・池尻大橋駅からは徒歩10分ほどという2駅の中間エリア。この辺りは「中目尻」と呼ばれ、食やファッションなど感度の高い人たちが集まるエリアとして知られている。

「中目黒も池尻大橋もそれぞれに個性がありますが、そのどちらでもない感じが好きで、この場所がとても気に入っています」と西村氏。開業にあたり、候補となる場所を探していた当時、なかなかいい物件に巡り合うことができず、あっという間に1年半ほどが過ぎていった。

山手通りに面する『るつぼ』。店内の様子がよく見えるガラス窓×木枠の温かみで入りやすい雰囲気(写真提供:るつぼ)

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そんな時に知人からたまたま紹介されたのが、この場所だった。

「それまではいい物件を見つけてもタイミングが悪かったり、誰かに先を越されたりで逃していたのに、ここを紹介された時はライバルも誰もいなくて、すんなり決まりました。しかも場所や予算、居抜きの状態など、全ての条件がクリアしていたんです。まさかこの場所のような条件で路面店をオープンできると思っていなかったので、本当によい縁に恵まれました」

店内は、木のテーブルの温もりと正面に設置されたステンレスのカウンターのシャープな雰囲気とのコントラストが目を引く。さらに、ナチュラルワインとクラフトビールを保存しているショーケースの光が、夜になると、ガラス扉の入口や大きなガラス窓からひときわ目立って見える。平日は深夜1時まで営業している同店のサインの役割も果たしているようだ。

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小坂知美

ライター: 小坂知美

学生時代からの食への探求心と食いしん坊が高じて、フードライターとして活動中。飲食業界でパティスリーやレストラン等の広報・PRに就いていたことから、取材を受ける飲食店側の立場も経験。作り手のこだわりと愛情が詰まった、美味しいものを食べているときが至福の時間。