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池尻大橋『るつぼ』、〆蕎麦で中目尻エリアを席巻。今ウケる“大人居酒屋”のつくり方

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「ぶっかけとろろ玉子そば」(1,200円)。長芋と大和芋を玉子と一緒にすり鉢ですってふわふわに。つゆを全部飲み干したくなる一杯(写真提供:るつぼ)

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学んだことに自分の“強み”と“好き”をプラス。人と人をつなげる“るつぼ”に

来店客の年齢層は30~50代くらいと、比較的落ち着いた“大人世代”が中心。中目黒や池尻大橋を拠点とするクリエーターたちも多い。店名の『るつぼ』は「人種のるつぼ(多様な人種・文化が一緒になって混ざり合う場所)」をイメージして名付けたそうだ。

「この店がきっかけでいろいろなジャンルの人たちが知り合いになれるような、人と人をつなげられる場所であったら嬉しいですね。日常の中でリフレッシュできる場所として、居心地のよさを提供できたら、と思っています」

現在、忙しい曜日には仕込みなどを手伝うスタッフが一人いるが、調理や接客のほとんどは西村氏一人で行っている。

「おいしい料理を提供すれば、それだけお客さんが喜んでくれるので、一人だからといって手を抜けないですね(笑)。できるだけ仕込みをしておいて、営業中は盛り付けるだけのものを増やしたり、工夫はしています。あとは店内全体を見て、食事をしたいお客さん、話をしたいお客さんなど、オーダーを出すタイミングや優先順位を考えて、効率的にできるようにしています」

木のテーブルと右側にはステンレスのカウンター。えんじ色の壁が個性的な雰囲気

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『並木橋なかむら』で学んだ料理をベースに、自らのアイデアをプラスして作る気の利いた和のおつまみと洋のナチュラルワイン、そしてメニューに欠かせない“〆蕎麦”。アパレル業界で得たサービスの経験や知識などの強み、さらには人脈などすべてが融合され、西村氏らしい店づくりで“るつぼ”が完成した。

「いずれは自分で打った蕎麦を提供したい」と話す西村氏。飲食業界に転身するきっかけとなった蕎麦の存在は今も大きい。西村氏の「手打ち蕎麦」を楽しめる日も、それほど遠くはないだろう。

『るつぼ』
住所/東京都目黒区青葉台3-22-1 目黒ハイツ1F
電話番号/070-7402-9982
営業時間/月~金19:00~01:00、土17:00~23:00
定休日/日曜(祝前日の場合、翌営業日が定休日)
席数/22席(カウンター6席、テーブル2~4名席×2、立ち席4名×2)
https://www.instagram.com/rutsubo_nakame/

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小坂知美

ライター: 小坂知美

学生時代からの食への探求心と食いしん坊が高じて、フードライターとして活動中。飲食業界でパティスリーやレストラン等の広報・PRに就いていたことから、取材を受ける飲食店側の立場も経験。作り手のこだわりと愛情が詰まった、美味しいものを食べているときが至福の時間。