新橋『屋上屋台中華りんりん』。フレンチシェフが作る“おつまみ中華”で人気沸騰!
ミシュラン店出身、中華とフレンチの“ハイブリッド”シェフが作る屋台中華
店内は、オープンキッチンを囲むコの字型のカウンター席をメインに、“屋上”屋台ならではのテラス席もある。キッチンで腕を振るう高橋シェフは、六本木『ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション』で6年間研鑽を積んだ腕利きの料理人。さらに、祖父は新宿にあったモダンチャイニーズの名料理長であり、子供の頃から中華料理に親しんでいたというバックグラウンドを持っている。
高橋シェフが作り上げるのは、「黒エビチリ」(880円)や「焼売セージバター」(580円)、「ピータンタルタル」(250円)、「胡麻団子ブルーチーズ(580円)」など独創的な“フレンチ中華”。メニュー名を聞いただけでも「いったいどんな味なんだろう?」と興味がわいてくる。
「お店に来ていただいたお客さんには、“今まで食べたことのない味を楽しんでほしい”という思いを基本に、メニューを考えています。例えば中華の人気メニューのエビチリも、普通に作っては面白みがない。そこで、色を変えたら面白いんじゃないかと思って、真っ黒な『黒エビチリ』を作りました。イカ墨を色付けに使うフレンチの技法があるので、それを組み合わせたんです」と高橋シェフ。
見た目のインパクトも大なこの「黒エビチリ」は、来店客の8~9割がオーダーするという看板メニューとなっている。
みんなが大好きな中華メニューにフレンチのエッセンスをプラス
さらに、「ピザのクアトロフォルマッジから着想を得た」と高橋シェフが話すのは、「胡麻団子ブルーチーズ」。胡麻団子にブルーチーズのソースをつけて食べるという新感覚の“デザートおつまみ”として人気が高い。ゴマの香ばしさとモチモチとした食感、アクセントのハチミツとの組み合わせがクセになり、「絶対にメニューから外さないでほしい」という常連客も多いという。
また、色々な種類を少しずつ味わえるフィンガーフードのような“一口おつまみ”もファンが多く、全品250円ととてもリーズナブルだ。
人気の「ピータンタルタル」は、通常のタルタルソースを作る時に使うゆで卵をピータンに変えて仕上げ、それを小さなパンケーキにのせた一品。“一口おつまみ”はフレンチでは、“アミューズ・ブーシュ(シェフおすすめの一口のお楽しみ料理)”のような存在で、ここにも高橋シェフのフレンチをベースとしたアイデアが活きている。
「誰もが知っている、美味しいと思う中華メニューに自分の持っている知識を巡らせて、フレンチのエッセンスをプラスしています。基本は中華料理なので、フレンチ寄りになりすぎないように気を付けています。複雑になりすぎず、屋台料理の持つ“大衆性”を忘れないようにすることがポイントですね」






