飲食店ドットコムのサービス

日比谷の大ヒット酒場『串カツ たぬき』。StyLeブランドの“いいとこどり”戦略、その全貌

LINEで送る
Pocket
follow us in feedly

『串カツ たぬき』を運営する株式会社StyLeの代表取締役・石川瑛祐氏

画像を見る

大衆酒場やイタリアン、焼き肉、とんかつ、京料理などさまざまな業態で全国に約90店舗を展開し、その多くを繁盛店に育て上げてきた株式会社StyLe。中でも2025年8月に「日比谷OKUROJI」にオープンした『串カツ たぬき』は、同社の人気店であるフライ専門店『Fry家』と大衆酒場『青山一丁目 たぬき」の“いいとこどり”を叶えた、串カツメインの大衆酒場だ。今回の新業態が誕生した経緯やコンセプト作りについて、StyLeの代表取締役・石川瑛祐氏に詳しく伺った。

3種のパン粉と徹底した揚げ分けが肝。試作を重ねて出来上がった「東京串カツ」

JR有楽町駅と新橋駅をつなぐ高架下空間約300メートルにわたって、飲食店や雑貨店など40店舗以上が集まる「日比谷OKUROJI」。『串カツ たぬき』はその中ほどに位置し、平日は14時から通しメニューで営業している。通常はランチタイムが終了する時間帯ではあるが、取材で訪問した日もオープンから間もなくカップルや一人客が串カツと昼飲みを楽しんでいた。

『Fry家』の系列店としてオープンした『串カツ たぬき』。メニュー開発にあたって石川氏は、「『Fry家』の看板を掲げるからには、ありきたりな串カツを出すわけにはいかないので、かなり研究を重ねました」と話す。『Fry家』は同社が手がけるとんかつとフライの専門店。「ミシュランガイド東京2025」でビブグルマンに選出され、とんかつ好きのみならず、多くのファンを獲得している。

ビブグルマンを獲得したとんかつ店の串カツは期待度も大(写真提供:串カツ たぬき)

画像を見る

『串カツ たぬき』のメニューには『Fry家』の技術が生かされているのはもちろんのこと、使用しているパン粉は、店内でバゲットを削って作るパン粉と、粗さの異なる2種類の生パン粉をブレンドしたオリジナル。さらに揚げ油も、牛や豚の油を素材によって温度を変えながら使い分けるというこだわりようだ。

「時間はかかりましたが、とてもいい串カツに仕上がりました。大阪の串カツとは衣の粗さや歯ごたえ、中の具材への火の入り方が違うので、これを『東京串カツ』として提供していこうと思っています。看板などにも正式に入れるか、ちょうど検討しているところです」

ささみのしっとり感に誰もが驚く「極みささみフライ」(写真提供:串カツ たぬき)

画像を見る

自社の「人気店×人気店」をコラボレーションさせたメニュー展開

串カツの種類は茄子や椎茸、まるごとアスパラ、ホタテ、味噌カツなど、野菜をはじめとした20種類の定番串が1本180円~。他にも骨付き鶏などの変わりカツ、さらにはバームクーヘン、羊羹といったユニークなデザート串まで種類は豊富。加えて、『Fry家』の看板メニューである「極みささみフライ」(600円)や「極みひとくちロース」(600円)、「特別メンチ」(500円)も一品メニューとして提供しており、どれも人気だという。

さらには、大衆酒場として展開する『青山一丁目 たぬき』のオリジナルメニュー「牛もつ煮込み」(780円)、「皿焼売」(480円)なども楽しむことができ、お客は専門店の技術を生かしたこだわりの串カツを味わいながらも、人気酒場のメニューも同時に堪能することができる。

「牛もつ煮込み」も大人気メニュー(写真提供:串カツ たぬき)

画像を見る
Pocket
follow us in feedly
飲食店ドットコム通信のメール購読はこちらから(会員登録/無料)
飲食店ドットコム ジャーナルの新着記事をお知らせします(毎週3回配信)
小坂知美

ライター: 小坂知美

学生時代からの食への探求心と食いしん坊が高じて、フードライターとして活動中。飲食業界でパティスリーやレストラン等の広報・PRに就いていたことから、取材を受ける飲食店側の立場も経験。作り手のこだわりと愛情が詰まった、美味しいものを食べているときが至福の時間。