日比谷の大ヒット酒場『串カツ たぬき』。StyLeブランドの“いいとこどり”戦略、その全貌
人の持つ才能や可能性を起点にする“ヒューマンアウト”の考え方
“予想外”ではあったものの、着実にお客の支持を得る店づくりは、これまでさまざまな飲食店を成功させてきた経験と実績によるところも大きいだろう。こうした新業態のアイデアやオープンに至るきっかけについて、「こんなお店をつくりたいというアイデアが先行で、そのあとに人材を集めるといった、いつも同じパターンがあるわけではありません。それぞれに異なるきっかけがありますが、わりと人との出会いがきっかけになったりもします」と話す石川氏。いい人材と縁があった時には、その人の持つ能力を最大限に生かせる方法を突き詰めるという。
「消費者が求めているものを提供する、いわゆるマーケットインの考え方の時もあれば、人の能力や可能性を起点に考える、いわば“ヒューマンアウト”ともいえる考えで進めることもあります。企業が独自の技術やアイデアを原資に開発した製品を市場へ投入するプロダクトアウトに似た考え方で、人を起点にお店をつくる考え方です。StyLeではその人の持つ才能を最大限に生かせる、チャレンジができるチャンスを与えることを大事にしています。そしてそのためにも常に自分が勉強して、食のプロであり続けなければと思っています」
今回は思わぬ流れになった“真の二毛作”の店舗展開だが、まだまだ諦めていないと石川氏はいう。クオリティの高い串カツを完成させ、実際にお客に喜んでもらえたことで、『串カツ たぬき』ブランドでの今後の展望も明るい。立地や店舗の規模、スタッフの数によっては、十分に二毛作で運営していけるブランドだということが証明され、現在、商業施設などから出店のオファーも多数あるという。
昼はとんかつランチを提供し、夜はこだわりの串カツをメインにした居酒屋メニューという完璧な二毛作の『串カツ たぬき』か、はたまたまったく異なる業態の二毛作の飲食店が生まれるのか。石川氏が先に実現するのはどちらだろうか。きっと近い将来、その答えを見ることができるだろう。
『串カツ たぬき』
住所/東京都千代田区内幸町1-7-1 日比谷OKUROJI G16&17
電話番号/ 03-3528-8194
営業時間/月~金・祝前後日14:00~23:00(料理L.O.22:00/ドリンクL.O.22:30)、土日祝15:00~23:00(料理L.O.22:00/ドリンクL.O.22:30)
定休日/無休
席数/48










