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飲食店経営者の悩みや課題は? 集客、人手不足の対策法を聞いてみた

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飲食店を経営する方はさまざまな課題を抱えている。「売上を伸ばしたい」「人手不足を解消したい」「仕入れ価格を抑えたい」など、どの店舗も少なからずこうした課題を抱えているはずだ。

これら課題を解決するために、各店舗はどのような対策を行っているのか? 当社では飲食店経営者に向けてアンケートを実施し、いま抱えている課題はなんなのか、そしてどのように改善を図っているのかを調べてみた。今回はそこで得られた回答をいくつかご紹介していく。

人手不足はやっぱり深刻だった!

アンケートの回答の中で特に目立ったのが「人手不足」という意見。これは飲食店に限った話ではないが、サービス業・小売業は慢性的な人手不足に陥っており、それが今回のアンケートでも浮き彫りになった。生の声をご紹介しよう。

「アルバイト採用が困難なため、残念ながらやりたいことも出来ないでいる」
「スタッフが少なく、定着率も悪い。現場で不満が溜まっているので解消しないと運営が厳しくなってしまう」
「課題は従業員の成長、人員の確保。人手不足のため定休日を設けている。本当は休みたくない」
「集まる人材の質・量ともに落ちてきており、優良な人材確保が非常に困難な状況になっている」

人手不足は本当に深刻な問題である。人手が足りないことでスタッフ一人ひとりの負担が増え、それが定着率低下にも繋がってしまう。また、少ない人数で店をまわすわけだから必然的にサービスの質も悪くなる。それが原因で客離れが起きてしまえば、新しいスタッフを雇用する金銭的余裕もなくなってくる。そんな負のスパイラルに陥る前に、なんとか人材を確保したいところだ。

ちなみに、回答の中には「アルバイトを正社員として雇用することでスタッフ定着率を上げている」などの意見もあった。『Foodist』や『飲食店.COM』でも人材確保にまつわる記事をいくつか紹介しているので、気になる方はぜひ参考にしてほしい。

<関連記事>アルバイトがすぐ辞める飲食店が、今からできる3つのこと
<関連記事>飲食店の勤続年数、正社員は3年以下が6割。飲食店が従業員定着のためにしている企業努力とは?
<関連記事>なぜ飲食業界は人手不足に陥った? 採用活動における重要な鍵とは?

閑散期対策にはイベントの開催が効果的?

1~2月は飲食店の閑散期である。どの店舗も集客面で苦労をしているが、積極的に対策を施すことで売上を伸ばしている店舗もあるようだ。

その対策法として多くの飲食店が試していたのが、イベントを開催すること。「異業種とのコラボイベント」「季節のフルーツを用いたイベント」など、個性豊かなイベントを企画して集客に繋げているようだ。イベントの開催は話題になりやすく、またFacebookなどのSNSを用いた集客にも最適。新規顧客の獲得にも有効なのでぜひ試してほしい。

一方で閑散期だからと言って焦らずに、出来ることを地道にやっていく…と回答している店舗もあった。コメントをいくつか紹介したい。

「この時期には、メニュー構成の変更、店内装飾の変更、暖房器具の設置など、忙しい時期にはできないことをやります」
「値段のわりに美味しいものをしっかりと提供していけば、お客さんは必ずついてきてくれるので、そこをしっかりとやっていく」

特に時間を持て余す2月を、1年の戦略を練る月として捉えている飲食店もある。集客に力を入れるのもいいが、落ち着いて今後のことを考えるのも大切なことかもしれない。ちなみに『Foodist』では、閑散期対策の記事を公開しているのでこちらも合わせて参考にしてほしい。
<関連記事>1~2月は飲食店の閑散期。ピンチをチャンスに変える3つの対策

ここからはアンケートの中で気になったキーワードをいくつか取り上げていきたい。

Webサービスを用いて、団体客の獲得を目指す店舗が多い

今回のアンケートでは、「ぐるなび」「食べログ」といったWebサービスを通じて、団体客を獲得している飲食店が多いことがわかった。

「ぐるなび、ホットペッパー、食べログを貸切メインで打ち出して貸切を取りにいった」
「最近ネットからの集客がしっかりと出来ている。宴会、10名前後の飲み放題つきパーティーがコンスタントに入る」
「ぐるなび、一休などの団体客を獲得できる媒体への広告出稿を強化している」

団体客をコンスタントに獲得できれば大きな売上に繋がる。その獲得もWebサービスを上手に活用すれば効率よく出来そうだ。

インバウンド対策に取り組む店舗も急増

訪日外国人客を対象としたインバウンド対策も、各店ともに少しずつ取り組みだしているようだ。

「メニューを英語と中国語に対応するようにした」
「外国人観光客が増加したので、新メニューを開発した」

インバウンド対策をしっかりと施すにはなかなか労力が掛かるが、たとえばメニュー表記を外国語に対応させることは比較的簡単に出来そうだ。まずは第一歩を踏み出すことが大切。インバウンド対策はこうした手軽なものから始めてみるといいかもしれない。

さて、今回は当社がおこなったアンケートをもとに、飲食店経営者が抱えている課題、そして売上を上げるために行っている施策をご紹介した。『Foodist』では、今後もさまざまなアンケートを実施し、飲食店のリアルな声をお届けしていくのでお楽しみに!

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『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

ライター: 『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

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