パティシエ、バーテンダーの給料はいくら? 飲食店の職種別、給与ランキング

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業態別、職種別の給与ランキングを一挙公開!
飲食業界にはさまざまな業態、そして職種がある。飲食業界に携わる方は、これらの業態・職種を吟味したうえで自分の歩むべく道を決めるわけだが、この決定が、仕事内容はもとより、給与などの待遇面にも大きく影響する。たとえば高級フランス料理店のシェフを目指すのと、カフェの料理人を目指すのとでは、ゴールに至るまでの道のりも、夢を叶えたあとの給与も変わってくるというわけだ。そこでここでは、『求人@飲食店.COM』が集計したデータをもとに、業態と職種別の平均給与についてご紹介。一体、どの業態、どの職種が給与が良いのだろうか!?
まずは業態別の給与ランキングから。
■首都圏飲食店:業態別平均給与(月給)
| 順位 | 業態 | 平均給与(2014年) | 平均給与(2013年) | 前年比
1位 ラーメン 251,612円 243,327円 +8,285円
2位 ダイニングバー・居酒屋 248,603円 244,442円 +4,161円
3位 中華料理 247,238円 238,059円 +9,179円
4位 専門料理 その他 244,864円 245,499円 −635円
5位 アジア・エスニック 243,075円 235,144円 +7,931円
6位 和食 237,620円 231,739円 +5,881円
7位 西洋料理 234,969円 227,508円 +7,461円
8位 イタリアン 233,285円 226,139円 +7,146円
9位 バー 227,784円 230,364円 −2,580円
10位 カフェ・スイーツ 225,799円 222,647円 +3,152円
※2014年(2014/1/1〜2014/12/31)の求人情報(正社員/25,157件)を対象に計測
※平均給与の算出方法:求人募集時の給与下限額より算出
※少数点以下は四捨五入
※西洋料理:フレンチ・スペイン料理など
1位はラーメン店。ラーメン店は客単価が安く、回転率が勝負となる業態だけに、厨房スタッフもホールスタッフも忙しく働いているイメージが強い。平均給与の高さはそうした理由からだろうか?
続いては職種別の給与ランキングをご紹介。
■首都圏飲食店:職種別平均給与(月給)
| 順位 | 職種 | 平均給与(2014年) | 平均給与(2013年) | 前年比
1位 料理長候補 278,170円 270,542円 +7,628円
2位 店長候補・マネージャー 266,903円 259,402円 +7,501円
3位 本部スタッフ・SV 259,044円 242,793円 +16,251円
4位 ソムリエ 239,609円 230,731円 +8,878円
5位 調理スタッフ 226,858円 222,819円 +4,039円
6位 サービス・ホール 223,283円 219,568円 +3,715円
7位 バーテンダー 222,200円 220,970円 +1,230円
8位 パティシェ 215,214円 207,876円 +7,338円
9位 調理補助・調理見習い 212,706円 208,810円 +3,896円
10位 バリスタ 206,333円 203,519円 +2,814円
11位 販売スタッフ 205,460円 187,557円 +17,903円
当然だが、やはり料理長や店長といった組織の上に立つ職種の給与が群を抜いて高い。技術職のバーテンダーやパティシエの給与が低めなのが少々驚きだが、これはカフェやスイーツ店といった業態が、もともと給与を低めに設定しているのが理由だろう。
一番給与が高いのは和食店の料理長
この2つのランキングを読み解いていくと、一番給与が高いのはラーメン店の料理長だと思いがちだが、必ずしもそうとは限らない。料理長候補と店長候補のみ、業態別に給与を調べてみたのでその結果をお伝えしたい。
■首都圏飲食店:料理長候補の業態別平均給与(月給)
| 順位 | 業態 | 平均給与(2014年)
1位 和食 282,097円
2位 ダイニングバー・居酒屋 281,643円
3位 イタリアン 278,559円
4位 西洋料理 275,157円
残念ながらラーメン店の料理長については、正確なデータを取得できるだけの情報が得られなかったので、あくまでも参考数値としてご紹介するが、平均給与は273,000円ぐらいになる見込みだ。またこちらも参考数値だが、中華料理店の料理長は293,000円ぐらいになる見込み。こうしたデータを見ると、必ずしもラーメン店の料理長が最も給与が高いとは限らないようだ。
続いて、店長候補・マネージャーの数値についてもご紹介したい。
■首都圏飲食店:店長候補・マネージャーの業態別平均給与(月給)
| 順位 | 業態 | 平均給与(2014年)
1位 ダイニングバー・居酒屋 272,829円
2位 和食 272,655円
3位 イタリアン 269,903円
4位 西洋料理 263,462円
※参考数値 ラーメン店 260,873円
※参考数値 中華料理店 285,439円。
料理長や店長といった役職に絞ると、和食店や居酒屋の平均給与が高い傾向にあるようだ。また参考数値ではあるが、中華料理店の成績も見逃せない。
20代より30代の方が、給与を重要視する傾向
さて今回は業態と職種別の平均給与をご紹介した。「求人@飲食店.COM」のアンケート調査によると、20代に比べて30代の方が、より給与を重視する傾向にあるようなので、これから飲食業界での活躍を目指す方は、上で紹介したデータを参考にしながら職探しをしてみるのも良いかもしれない。
